「平日マチネー」 工藤順子
「平日マチネー」(2000 キシュマチカ)
工藤順子:vocal

1.「月下家族」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
2.「鳩おとこ」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
3.「夕暮れ商店街」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
4.「砂漠とダージリン」 詞・曲:工藤順子 編:光田康典
5.「幸せの猫」 詞・曲:工藤順子 編:光田康典
6.「退屈な森」 詞・曲:工藤順子 編:光田康典
7.「夏の鈴」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
8.「レイゾウコ」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
9.「草むら通信」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
10.「雨やどりの木」 詞・曲:工藤順子 編:光田康典・遊佐未森
<support musician>
Deniss Gunn:electric guitar・acoustic guitar・banjo・harmonica
吉良知彦:electric guitar・acoustic guitar・bouzouki
中原信雄:electric guitar・mandolin・acoustic bass・keyboard
光田康典:sleigh bells・computer programming
中西俊博:violin
河井英里:chorus
みとせのりこ:chorus
遊佐未森:chorus・chorus arrangement
辻伸夫:computer programming
produced by 工藤順子
sound produced by 中原信雄・光田康典
engineered by 青木良樹
●遊佐未森ら癒し系POPS御用達の作詞家が贈るバーチャルレトロPOPS絵巻
70年代後半から80年代後半にかけて芽が出なかった女性シンガーソングライターが、80年代後半から作詞家や作曲家で陽の目を浴びるという傾向がありました。東北新幹線の山川恵津子やMAYUMI(堀川まゆみ)、山口美央子らはそのメロディーメーカーの才能を歌謡フィールドで遺憾なく発揮しましたが、作詞というフィールドで活躍しているのが工藤順子です。84年のデビュー作「茜色のカーニヴァル」はマニア受けにとどまったが、88年より作詞活動を開始、遊佐未森の一連の作品で脚光を浴び、小川美潮ほか多数のアーティストを手掛ける作詞家となりました。その作風は情景豊かなナチュラルかつノスタルジックな世界観に基づくもので、ファンタジックとも言える癒し空間を感じさせる歌詞世界は、現在のファンタジーPOPS界のアーティストに何らかの影響を与えていることは間違いありません。
本作は彼女の16年ぶりのソロアルバムとしてリリースされた2ndアルバムです。レトロな現実と虚像の世界の対比が見事で、一見三丁目の夕陽的な昭和ノスタルジーPOPSが狙いと思わせておいて、その実はすべて作り物(ニセモノ)といった非現実感がひねくれていて、そこに彼女のただ者でない感が表れています。その妙な世界観を支えるのが事務所仲間であるYAPOOSの中原信雄と、ゲーム音楽畑で活躍するトラッドなクリエイター光田康典で、ほぼ半数の曲を分け合いつつ、対照的でありながら1つのコンセプトを崩さない名サポートぶりを見せています。ジャケもよく出来ているし、余り流通していないのはもったいない感じがする佳作であると思います。
<Favorite Songs>
・「雨やどりの木」
コーラスに遊佐未森が参加しただけで、それっぽくなってしまったアルバムラストを飾る楽曲。間奏の中西俊博のバイオリンソロが効果的で、オーガニックな感覚のサウンドに味を添えています。工藤のヴォーカルはナチュラルウィスパーといった雰囲気ですが、声量は弱いながら曲調には合っていると思います。
・「夕暮れ商店街」
この楽曲はシンプルなノスタルジーだと思いきや、メロディは至ってシンプルな中で途中から導入される深みのあるシンセパッドでグッと引き込まれます。それに沿うようなギターサウンドも見事に雰囲気を増幅させています。サウンド作りが巧みです。
・「草むら通信」
これも中原信雄アレンジであるが、TECHNOLOGY POPSという視野で言うと最もその傾向が強い楽曲。プログラミングが長年活躍してきたベテランの辻伸夫。世界観を壊さない適度なシーケンスで、よい仕事をしています。
<評点>
・サウンド ★★ (中原&光田の作風の違いがよいアクセントに)
・メロディ ★ (彼女はやはりメロディメーカーというよりは文学家)
・リズム ★ (リズムで攻めるタイプではないので仕方がないが)
・曲構成 ★★ (不思議な雰囲気を漂わせながら姿勢は崩さない潔さ)
・個性 ★★★ (現実と虚像の狭間を上手く突いてきたことこそが個性的)
総合評点: 6点
工藤順子:vocal

1.「月下家族」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
2.「鳩おとこ」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
3.「夕暮れ商店街」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
4.「砂漠とダージリン」 詞・曲:工藤順子 編:光田康典
5.「幸せの猫」 詞・曲:工藤順子 編:光田康典
6.「退屈な森」 詞・曲:工藤順子 編:光田康典
7.「夏の鈴」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
8.「レイゾウコ」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
9.「草むら通信」 詞・曲:工藤順子 編:中原信雄
10.「雨やどりの木」 詞・曲:工藤順子 編:光田康典・遊佐未森
<support musician>
Deniss Gunn:electric guitar・acoustic guitar・banjo・harmonica
吉良知彦:electric guitar・acoustic guitar・bouzouki
中原信雄:electric guitar・mandolin・acoustic bass・keyboard
光田康典:sleigh bells・computer programming
中西俊博:violin
河井英里:chorus
みとせのりこ:chorus
遊佐未森:chorus・chorus arrangement
辻伸夫:computer programming
produced by 工藤順子
sound produced by 中原信雄・光田康典
engineered by 青木良樹
●遊佐未森ら癒し系POPS御用達の作詞家が贈るバーチャルレトロPOPS絵巻
70年代後半から80年代後半にかけて芽が出なかった女性シンガーソングライターが、80年代後半から作詞家や作曲家で陽の目を浴びるという傾向がありました。東北新幹線の山川恵津子やMAYUMI(堀川まゆみ)、山口美央子らはそのメロディーメーカーの才能を歌謡フィールドで遺憾なく発揮しましたが、作詞というフィールドで活躍しているのが工藤順子です。84年のデビュー作「茜色のカーニヴァル」はマニア受けにとどまったが、88年より作詞活動を開始、遊佐未森の一連の作品で脚光を浴び、小川美潮ほか多数のアーティストを手掛ける作詞家となりました。その作風は情景豊かなナチュラルかつノスタルジックな世界観に基づくもので、ファンタジックとも言える癒し空間を感じさせる歌詞世界は、現在のファンタジーPOPS界のアーティストに何らかの影響を与えていることは間違いありません。
本作は彼女の16年ぶりのソロアルバムとしてリリースされた2ndアルバムです。レトロな現実と虚像の世界の対比が見事で、一見三丁目の夕陽的な昭和ノスタルジーPOPSが狙いと思わせておいて、その実はすべて作り物(ニセモノ)といった非現実感がひねくれていて、そこに彼女のただ者でない感が表れています。その妙な世界観を支えるのが事務所仲間であるYAPOOSの中原信雄と、ゲーム音楽畑で活躍するトラッドなクリエイター光田康典で、ほぼ半数の曲を分け合いつつ、対照的でありながら1つのコンセプトを崩さない名サポートぶりを見せています。ジャケもよく出来ているし、余り流通していないのはもったいない感じがする佳作であると思います。
<Favorite Songs>
・「雨やどりの木」
コーラスに遊佐未森が参加しただけで、それっぽくなってしまったアルバムラストを飾る楽曲。間奏の中西俊博のバイオリンソロが効果的で、オーガニックな感覚のサウンドに味を添えています。工藤のヴォーカルはナチュラルウィスパーといった雰囲気ですが、声量は弱いながら曲調には合っていると思います。
・「夕暮れ商店街」
この楽曲はシンプルなノスタルジーだと思いきや、メロディは至ってシンプルな中で途中から導入される深みのあるシンセパッドでグッと引き込まれます。それに沿うようなギターサウンドも見事に雰囲気を増幅させています。サウンド作りが巧みです。
・「草むら通信」
これも中原信雄アレンジであるが、TECHNOLOGY POPSという視野で言うと最もその傾向が強い楽曲。プログラミングが長年活躍してきたベテランの辻伸夫。世界観を壊さない適度なシーケンスで、よい仕事をしています。
<評点>
・サウンド ★★ (中原&光田の作風の違いがよいアクセントに)
・メロディ ★ (彼女はやはりメロディメーカーというよりは文学家)
・リズム ★ (リズムで攻めるタイプではないので仕方がないが)
・曲構成 ★★ (不思議な雰囲気を漂わせながら姿勢は崩さない潔さ)
・個性 ★★★ (現実と虚像の狭間を上手く突いてきたことこそが個性的)
総合評点: 6点
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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