「SPACE DREAM BATHROOM」 エイプリルズ
「SPACE DREAM BATHROOM」(2005 SOFTLY)
エイプリルズ

<members>
イマイケンタロウ:vocal・guitar・bass
イグチミホ:vocal・synthesizer
ショトクジユウキ:drums
1.「THE BATHROOM SYMPHONY - Opening」 詞・曲:エイプリルズ 編:エイプリルズ・YMCK
2.「キ・ラ・メ・キ・ムーンダイバー」 詞:エイプリルズ・Satsuki Twinkle 曲・編:エイプリルズ
3.「COSMO’80s」 詞・曲・編:エイプリルズ
4.「タイム・アフター・タイム」 詞・曲・編:エイプリルズ
5.「ADVENTURES IN SPACE」 曲・編:エイプリルズ
6.「虹の惑星」 詞:エイプリルズ・Satsuki Twinkle 曲・編:エイプリルズ
7.「世界を越えて」 詞・曲・編:エイプリルズ
8.「END OF DREAM - Closing」 曲:エイプリルズ 編:エイプリルズ・YMCK
<support musician>
ヤマキリュウ:guitar
ワキヤタケシ:guitar
井手野敦:percussion
Fetta Fawashima:chorus
YUPPA:computer manipulate
ハヤシベトモノリ: computer manipulate
produced by エイプリルズ
engineered by ハヤシベトモノリ
● エレポップmeetsギターポップをわかりやすく伝える2000年代ならではのスペースポップユニットの会心作
いわゆる渋谷系と呼ばれた爽やかギターポップ系の音楽からの影響と、80'sの雰囲気漂うスペイシーなシンセサウンドをミックスした、自身の音楽的ルーツをわかりやすく伝えている00年代フューチャーポップの代表的グループであるエイプリルズが本格的に活動を始めたのがちょうど21世紀に突入した時期ということもあって、まさに00年代POPSの申し子というべきグループですが、そのいいとこどりで爽やかなヴォーカルとカラフルでキャッチーなポップセンスは、彼らの親しみやすいヴィジュアルもあって当時の音楽シーンにあって光るものがありました。「ASTRO」「パン・ダ」という2枚のアルバムはそんな00年代の時代の流れを敏感に察知した近未来感覚のキュートPOPS作品でしたが、この手のジャンルはなかなか正統に評価されにくいことが多く、このバンドもそういう範疇に入ってしまっていました。それでも彼らはコンスタントに作品をリリースし、2005年には3rdアルバムの本作を発表します。
イマイのFlipper's Guitar直系のファニーな高音ヴォーカルとイグチの透明感のあるキュートなヴォーカルのツインヴォーカルスタイルも板についてきた中での作品ですが、ここに来て楽曲の質がグッと上がった印象を受けます。前作に引き続きチップチューンの代表的ユニットYMCKをゲストに迎えるなど、チープなシーケンスを多用するこれまでのスタイルは不変ながらも、本作では従来のわかりやすいメロディラインがより一層強化された感があり、順調に成長の跡が見られます。そして何よりもこの手のグループにありがちなどこか斜に構えた部分がなく、メロディは直球過ぎるほどストレートで、こういった音楽が好きなんだ!という楽しさが伝わってくる楽曲で聴き手を和ませてくれます。ここまで自分たちの音楽的影響をあからさまにするバンドも珍しいのですが、彼らの作品には特有の嫌みがなくどこか許される可愛げのあるところに好感が持てるのです。結果的に本作によって自身のルーツたちにある程度の決着をつけた感のある彼らは、やや活動ペースを緩やかにしていき、次回作には5年の歳月を要することになります。
<Favorite Songs>
・「キ・ラ・メ・キ・ムーンダイバー」
お得意のピコピコシーケンスにアコースティックギターが絡むスペイシーネオアコ調のポップナンバー。80's的なノスタルジーを感じさせる王道のコードワークをふんだんに使いながらも、シーケンスによる心地良いスピード感がこの楽曲の命です。
・「タイム・アフター・タイム」
シンセストリングスと電子シーケンスの旨味が生かされたファンタジックなポップチューン。ドリーミーな世界観を持ち前の爽やかさで見事に表現、スペイシーな音色をこれでもかと多用してメルヘン成分もたっぷり含まれています。
<評点>
・サウンド ★★★ (相変わらずネオアコ+スペイシー音の親和性は高い)
・メロディ ★★★ (とにかくメジャーな明るいメロディで押しまくる)
・リズム ★★ (打ち込みに走りがちの中しっかり生ドラムなのも評価)
・曲構成 ★ (キラーソングも備えているがもう少し数がほしい)
・個性 ★★ (キラキラポップチューンにある種の完成を見る)
総合評点: 7点
エイプリルズ

<members>
イマイケンタロウ:vocal・guitar・bass
イグチミホ:vocal・synthesizer
ショトクジユウキ:drums
1.「THE BATHROOM SYMPHONY - Opening」 詞・曲:エイプリルズ 編:エイプリルズ・YMCK
2.「キ・ラ・メ・キ・ムーンダイバー」 詞:エイプリルズ・Satsuki Twinkle 曲・編:エイプリルズ
3.「COSMO’80s」 詞・曲・編:エイプリルズ
4.「タイム・アフター・タイム」 詞・曲・編:エイプリルズ
5.「ADVENTURES IN SPACE」 曲・編:エイプリルズ
6.「虹の惑星」 詞:エイプリルズ・Satsuki Twinkle 曲・編:エイプリルズ
7.「世界を越えて」 詞・曲・編:エイプリルズ
8.「END OF DREAM - Closing」 曲:エイプリルズ 編:エイプリルズ・YMCK
<support musician>
ヤマキリュウ:guitar
ワキヤタケシ:guitar
井手野敦:percussion
Fetta Fawashima:chorus
YUPPA:computer manipulate
ハヤシベトモノリ: computer manipulate
produced by エイプリルズ
engineered by ハヤシベトモノリ
● エレポップmeetsギターポップをわかりやすく伝える2000年代ならではのスペースポップユニットの会心作
いわゆる渋谷系と呼ばれた爽やかギターポップ系の音楽からの影響と、80'sの雰囲気漂うスペイシーなシンセサウンドをミックスした、自身の音楽的ルーツをわかりやすく伝えている00年代フューチャーポップの代表的グループであるエイプリルズが本格的に活動を始めたのがちょうど21世紀に突入した時期ということもあって、まさに00年代POPSの申し子というべきグループですが、そのいいとこどりで爽やかなヴォーカルとカラフルでキャッチーなポップセンスは、彼らの親しみやすいヴィジュアルもあって当時の音楽シーンにあって光るものがありました。「ASTRO」「パン・ダ」という2枚のアルバムはそんな00年代の時代の流れを敏感に察知した近未来感覚のキュートPOPS作品でしたが、この手のジャンルはなかなか正統に評価されにくいことが多く、このバンドもそういう範疇に入ってしまっていました。それでも彼らはコンスタントに作品をリリースし、2005年には3rdアルバムの本作を発表します。
イマイのFlipper's Guitar直系のファニーな高音ヴォーカルとイグチの透明感のあるキュートなヴォーカルのツインヴォーカルスタイルも板についてきた中での作品ですが、ここに来て楽曲の質がグッと上がった印象を受けます。前作に引き続きチップチューンの代表的ユニットYMCKをゲストに迎えるなど、チープなシーケンスを多用するこれまでのスタイルは不変ながらも、本作では従来のわかりやすいメロディラインがより一層強化された感があり、順調に成長の跡が見られます。そして何よりもこの手のグループにありがちなどこか斜に構えた部分がなく、メロディは直球過ぎるほどストレートで、こういった音楽が好きなんだ!という楽しさが伝わってくる楽曲で聴き手を和ませてくれます。ここまで自分たちの音楽的影響をあからさまにするバンドも珍しいのですが、彼らの作品には特有の嫌みがなくどこか許される可愛げのあるところに好感が持てるのです。結果的に本作によって自身のルーツたちにある程度の決着をつけた感のある彼らは、やや活動ペースを緩やかにしていき、次回作には5年の歳月を要することになります。
<Favorite Songs>
・「キ・ラ・メ・キ・ムーンダイバー」
お得意のピコピコシーケンスにアコースティックギターが絡むスペイシーネオアコ調のポップナンバー。80's的なノスタルジーを感じさせる王道のコードワークをふんだんに使いながらも、シーケンスによる心地良いスピード感がこの楽曲の命です。
・「タイム・アフター・タイム」
シンセストリングスと電子シーケンスの旨味が生かされたファンタジックなポップチューン。ドリーミーな世界観を持ち前の爽やかさで見事に表現、スペイシーな音色をこれでもかと多用してメルヘン成分もたっぷり含まれています。
<評点>
・サウンド ★★★ (相変わらずネオアコ+スペイシー音の親和性は高い)
・メロディ ★★★ (とにかくメジャーな明るいメロディで押しまくる)
・リズム ★★ (打ち込みに走りがちの中しっかり生ドラムなのも評価)
・曲構成 ★ (キラーソングも備えているがもう少し数がほしい)
・個性 ★★ (キラキラポップチューンにある種の完成を見る)
総合評点: 7点
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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