「NONA REEVES」 NONA REEVES
「NONA REEVES」(2002 コロムビア)
NONA REEVES

<members>
西寺郷太:vocals・rhythms・background vocals・rap
奥田健介:electric guitars・acoustic guitars・electric sitar・organ・piano・synthesizers・Melotoron・background vocals
小松茂:drums・electric drums・rhythms・background vocals
1.「初恋」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
2.「ENJOYEE! (YOUR LIFETIME)」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
3.「TONIGHT~愛があった夕べ~」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
4.「欲望」 詞:西寺郷太 曲:西寺郷太・奥田健介 編:NONA REEVES・門倉聡
5.「HIPPOPOTAMUS」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
6.「IT'S A NEW DAY [BLOW]」 曲:NONA REEVES 編:NONA REEVES・門倉聡
7.「THE DEATH」 曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
8.「アルファベット・ボーイ」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
9.「GIMME GIMME」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
10.「IT'S A NEW DAY [QUIET STORM]」
曲:NONA REEVES 編:NONA REEVES・門倉聡
11.「HISTORY」
詞:西寺郷太 曲:西寺郷太・奥田健介 編:NONA REEVES・門倉聡
<support musician>
Donyale Renne:vocals
中澤真由:vocals
真城めぐみ:vocals
千ヶ崎学:bass・background vocals
門倉聡:electric piano・synthesizers・keyboards・computer programming・synthesizer manipulate・brass arrangement・strings arrangement
トミタユズル:piano・organ・electric piano・Moog
大石真理恵:percussions
大森はじめ:percussions
エリック宮城:trumpet
村田陽一:trombone
山本拓夫:sax
弦一徹:strings
produced by 門倉聡
mixing engineered by 滝沢武士
recording engineered by 滝沢武士・佐藤宏明・小林孝・高田浩太郎・門倉聡
● 古き良き時代のディスコ&ポップミュージック!抜群のセンスを発揮した実力派バンドの名盤
90年代から活動する日本が誇るソウルフルロックバンドであるNONA REEVESは、80'S洋楽POPS譲りのきらびやかでカラフルなポップセンスと、覚えやすく親しみやすいメロディライン、そしてヴォーカルの西寺郷太による爽やか過ぎるヴォーカルと円熟味溢れる演奏力が見事に融合された実力派グループですが、彼らの数ある作品の中でも最もそのダンサブルな80'フレーバーポップセンスが発揮されているのが、グループ名をタイトルに冠した本作です。もともと美しいメロディにこだわりのある彼らでしたが、レコード会社移籍第1弾となったこの4thアルバムでは70年代ディスコの黒っぽい雰囲気を存分に醸し出しつつ、ニューミュージック全盛時代のような美メロを連発、アップテンポもバラードも言葉のリズム感を交えて、非常にキャッチーな印象を与える楽曲が目白押しで、遂に本領発揮といった趣の名盤となっています。
このような真っ向ストレートなPOPSを支えるにはそれなりの演奏力に支えられたサウンドが必要不可欠であるのは自明の理でありますが、本作ではメンバーの奥田や小松をはじめ、サポートの千ヶ崎学や富田譲(トミタユズル)らの安定感たっぷりなテクニックによって、ポップソングの真髄を味わうことができます(特にインストの「The Death」などは渋い!)。しかしここまでの安定したサウンドを構築するには熟練のプロデューサーが陰で支えているわけで、本作では百戦錬磨の名アレンジャー門倉聡が全体をプロデュース、共同アレンジをこなしてただでさえクオリティの高い楽曲群に華を添えています。もちろん芯となるのは西寺の風通しの良いヴォーカル&メロディメイク能力ですが、この何とも言えない軽さと絶妙なストリングスの装飾による上品なサウンドは、門倉聡の貢献が大きいでしょう。本作によってある種の手応えを感じた彼らはその後も安定した活動と共に評価の高い作品をリリースし続けますが、本作ほど美しくポップ性にあふれた作品はいまだ生み出していないと個人的には思います。
<Favorite Songs>
・「初恋」
どこまでも軽快なカッティングギターが爽やかなオープニングナンバー。なんといっても良く伸びるヴォーカルと優しい癒し系コーラスが心地良過ぎます。機械っぽい打ち込みストリングスブレイクもキャッチーです。
・「ENJOYEE! (YOUR LIFETIME)」
本作におけるキラーチューンで70年代ディスコチューンの00年代リメイク的ダンスナンバー。ワウワウギターのグルーヴとチープなエレドラフィルインが何とも言えないチープさ加減を醸し出しており見事なB級ディスコの再現率だと思います。
・「HISTORY」
シタールの響きも味わい深い珠玉の名バラード。特に特筆すべきギミックは使わなくてもここまで楽曲に引き込ませるのは、全く隙の感じられない完璧なメロディ構成と真摯なヴォーカル力によるものと言っても過言ではありません。
<評点>
・サウンド ★★★★ (安定の温かいサウンドながら80'sっぽい機械っぽさも)
・メロディ ★★★★★(西寺の隙のないメロディ構築の才能は疑いのないところ)
・リズム ★★★ (良くも悪くも奇をてらわず落ち着いた渋いリズムキープ)
・曲構成 ★★★★ (要所要所をインストでつなぎ高品質の楽曲が占める)
・個性 ★★★ (こうしたストレートなポップバンドが最近少なく貴重)
総合評点: 9点
NONA REEVES

<members>
西寺郷太:vocals・rhythms・background vocals・rap
奥田健介:electric guitars・acoustic guitars・electric sitar・organ・piano・synthesizers・Melotoron・background vocals
小松茂:drums・electric drums・rhythms・background vocals
1.「初恋」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
2.「ENJOYEE! (YOUR LIFETIME)」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
3.「TONIGHT~愛があった夕べ~」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
4.「欲望」 詞:西寺郷太 曲:西寺郷太・奥田健介 編:NONA REEVES・門倉聡
5.「HIPPOPOTAMUS」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
6.「IT'S A NEW DAY [BLOW]」 曲:NONA REEVES 編:NONA REEVES・門倉聡
7.「THE DEATH」 曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
8.「アルファベット・ボーイ」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
9.「GIMME GIMME」 詞・曲:西寺郷太 編:NONA REEVES・門倉聡
10.「IT'S A NEW DAY [QUIET STORM]」
曲:NONA REEVES 編:NONA REEVES・門倉聡
11.「HISTORY」
詞:西寺郷太 曲:西寺郷太・奥田健介 編:NONA REEVES・門倉聡
<support musician>
Donyale Renne:vocals
中澤真由:vocals
真城めぐみ:vocals
千ヶ崎学:bass・background vocals
門倉聡:electric piano・synthesizers・keyboards・computer programming・synthesizer manipulate・brass arrangement・strings arrangement
トミタユズル:piano・organ・electric piano・Moog
大石真理恵:percussions
大森はじめ:percussions
エリック宮城:trumpet
村田陽一:trombone
山本拓夫:sax
弦一徹:strings
produced by 門倉聡
mixing engineered by 滝沢武士
recording engineered by 滝沢武士・佐藤宏明・小林孝・高田浩太郎・門倉聡
● 古き良き時代のディスコ&ポップミュージック!抜群のセンスを発揮した実力派バンドの名盤
90年代から活動する日本が誇るソウルフルロックバンドであるNONA REEVESは、80'S洋楽POPS譲りのきらびやかでカラフルなポップセンスと、覚えやすく親しみやすいメロディライン、そしてヴォーカルの西寺郷太による爽やか過ぎるヴォーカルと円熟味溢れる演奏力が見事に融合された実力派グループですが、彼らの数ある作品の中でも最もそのダンサブルな80'フレーバーポップセンスが発揮されているのが、グループ名をタイトルに冠した本作です。もともと美しいメロディにこだわりのある彼らでしたが、レコード会社移籍第1弾となったこの4thアルバムでは70年代ディスコの黒っぽい雰囲気を存分に醸し出しつつ、ニューミュージック全盛時代のような美メロを連発、アップテンポもバラードも言葉のリズム感を交えて、非常にキャッチーな印象を与える楽曲が目白押しで、遂に本領発揮といった趣の名盤となっています。
このような真っ向ストレートなPOPSを支えるにはそれなりの演奏力に支えられたサウンドが必要不可欠であるのは自明の理でありますが、本作ではメンバーの奥田や小松をはじめ、サポートの千ヶ崎学や富田譲(トミタユズル)らの安定感たっぷりなテクニックによって、ポップソングの真髄を味わうことができます(特にインストの「The Death」などは渋い!)。しかしここまでの安定したサウンドを構築するには熟練のプロデューサーが陰で支えているわけで、本作では百戦錬磨の名アレンジャー門倉聡が全体をプロデュース、共同アレンジをこなしてただでさえクオリティの高い楽曲群に華を添えています。もちろん芯となるのは西寺の風通しの良いヴォーカル&メロディメイク能力ですが、この何とも言えない軽さと絶妙なストリングスの装飾による上品なサウンドは、門倉聡の貢献が大きいでしょう。本作によってある種の手応えを感じた彼らはその後も安定した活動と共に評価の高い作品をリリースし続けますが、本作ほど美しくポップ性にあふれた作品はいまだ生み出していないと個人的には思います。
<Favorite Songs>
・「初恋」
どこまでも軽快なカッティングギターが爽やかなオープニングナンバー。なんといっても良く伸びるヴォーカルと優しい癒し系コーラスが心地良過ぎます。機械っぽい打ち込みストリングスブレイクもキャッチーです。
・「ENJOYEE! (YOUR LIFETIME)」
本作におけるキラーチューンで70年代ディスコチューンの00年代リメイク的ダンスナンバー。ワウワウギターのグルーヴとチープなエレドラフィルインが何とも言えないチープさ加減を醸し出しており見事なB級ディスコの再現率だと思います。
・「HISTORY」
シタールの響きも味わい深い珠玉の名バラード。特に特筆すべきギミックは使わなくてもここまで楽曲に引き込ませるのは、全く隙の感じられない完璧なメロディ構成と真摯なヴォーカル力によるものと言っても過言ではありません。
<評点>
・サウンド ★★★★ (安定の温かいサウンドながら80'sっぽい機械っぽさも)
・メロディ ★★★★★(西寺の隙のないメロディ構築の才能は疑いのないところ)
・リズム ★★★ (良くも悪くも奇をてらわず落ち着いた渋いリズムキープ)
・曲構成 ★★★★ (要所要所をインストでつなぎ高品質の楽曲が占める)
・個性 ★★★ (こうしたストレートなポップバンドが最近少なく貴重)
総合評点: 9点
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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