「LOGIC」 LOGIC SYSTEM
「LOGIC」(1981 東芝EMI)
LOGIC SYSTEM

<members>
松武秀樹:Moog III-C・Prophet 5・ARP Odessey・Oberheim 8 voice・Yamaha SS-30・Yamaha CS-10・Polymoog・Yamaha CP-80・Horner Clavinet D-6・EMS VCS-3・Pollard Syndrum・Roland Jupiter-4・Roland Vocoder VP-330・Roland MC-8 computer programming・Roland TR-808・Roland DR-55・vocal
1.「Intro」 曲・編:松武秀樹
2.「Unit」 曲・編:川上了
3.「Domino Dance」 曲・編:川上了
4.「天変地異 (Convulsion of nature)」 曲:川上了 編:川上了・松武秀樹
5.「XY?」 詞:Gregg D. Moore 曲・編:川上了
6.「Talk Back」 詞:松武秀樹・Gregg D. Moore 曲・編:川上了
7.「Clash (Chinju of Sun)」 曲・編:川上了
8.「Person to Person」 曲・編:川上了
9.「Logic」 曲・編:川上了
<support musician>
大村憲司:electric guitar
玉木宏樹:electric violin
produced by 松武秀樹
co-produced by 川上了
engineered by 松武秀樹・関本スグル
●YMO直系の卓越したプログラミング以上に川上了のセンスが光るテクノアルバム
YMO全盛期を陰で支えた張本人、computer programmerの先駆けである大御所、松武秀樹の個人ユニットであるLOGIC SYSTEM。現在でも一応活動を続けているらしいのですが、これはYMO全盛期に勢いにまかせてリリースされたデビューアルバムです。言うまでもなくYMOの初期から2度目のワールドツアーにかけては彼の存在なくしては語れないほどの影響力であったので、自然とこのアルバムはYMOの音が堪能できます。そりゃそうですよね。YMOの音を創っていたのは彼ですから。まあこの時代のソレ系の音は、ほとんど彼が関わってるといっても過言ではないでしょう。急速に電子音楽が市民権を得た当時、彼のような存在は引っ張りだこだったに違いないのです。
さて、この作品は前述のようにYMOモドキと言われても仕方がないような兄弟アルバムですが、さすがプログラマーらしく歌モノはほんの一部にとどめ、インストで固めた電子音そのものを聴かせようとする作風で、POPSとしての解釈は難しいかもしれません。しかしそこは作編曲家の川上了を迎え、ほぼ全作品の楽曲の作編曲を任せています。しかしそこはさすがプロ。このジャンルの楽曲を見事にPOPSとして昇華しています。インストなのに。メロディ心があるというか。この楽曲の素晴らしさがあるからこそ松武秀樹のシンセオペレーティングが生きてくるわけで、現にこの作品での図太いアナログシンセサウンドはYMOよりもYMOっぽい、いや、どちらかというと坂本龍一「千のナイフ」に近いクラシックな電子音楽を感じさせながら、聞きやすいというスペースミュージック作品となっています。しかし「千のナイフ」と異なるのはギターの違いです。大村憲司の起用でフュージョン色は全くありません。
その後このユニットは「Venus」、「東方快車」を立て続けにリリース(既にYMO色は薄れたが)、1度活動休止した後、90年代に1度復活、21世紀になってまた復活し、しぶとく活動しています。松武秀樹のライフワークですね。
<Favorite Songs>
・「XY?」
エフェクトされたナレーションが絡むアップテンポな楽曲。そのCOOLなシンセサウンドはYMOでいうところの「BGM」に近いと感じられます。またこの曲が限りなくポップに聞こえるのは、後半の前衛的なエレキヴァイオリン(ギターに聞こえるけど・・)によるところが多いと思います。
・「Talk Back」
シンセで創ったリズム音が特徴的な唯一のヴォーカル曲。一応本人が歌ってるみたいです。しかしこのデフォルメされたヴォーカルを聴くと、ほとんどYMOっぽいです。多分このアルバムのリリース時期が早ければYMOの第2次ワールドツアーで披露されてたかもしれませんね。この曲では大村憲司ギター大活躍です。
・「Unit」
この楽曲が限りなくYMOっぽく聞こえる理由、それはやはりあのフランス語?のナレーションです。「中国女」のナレーションですからね。曲調もゆったりな大陸的イメージですが、その淡々と進むスピードが冒頭曲としては落ち着き過ぎか?ということを差し引いてもしっかり音で楽しめるはずです。
<評点>
・サウンド ★★★★(MC-8とムーグのシンセの音圧はやはり・・スゴイ)
・メロディ ★★ (楽曲の性格的にいかにメロディつけたといっても・・)
・リズム ★★ (YMOは高橋幸宏がいたが、さすがに機械リズムだと)
・曲構成 ★ (もう少しヴォーカル曲があってもよかったなあ)
・個性 ★★ (当時としては仕方ないかもしれないが、やはりYMO)
総合評点: 7点
LOGIC SYSTEM

<members>
松武秀樹:Moog III-C・Prophet 5・ARP Odessey・Oberheim 8 voice・Yamaha SS-30・Yamaha CS-10・Polymoog・Yamaha CP-80・Horner Clavinet D-6・EMS VCS-3・Pollard Syndrum・Roland Jupiter-4・Roland Vocoder VP-330・Roland MC-8 computer programming・Roland TR-808・Roland DR-55・vocal
1.「Intro」 曲・編:松武秀樹
2.「Unit」 曲・編:川上了
3.「Domino Dance」 曲・編:川上了
4.「天変地異 (Convulsion of nature)」 曲:川上了 編:川上了・松武秀樹
5.「XY?」 詞:Gregg D. Moore 曲・編:川上了
6.「Talk Back」 詞:松武秀樹・Gregg D. Moore 曲・編:川上了
7.「Clash (Chinju of Sun)」 曲・編:川上了
8.「Person to Person」 曲・編:川上了
9.「Logic」 曲・編:川上了
<support musician>
大村憲司:electric guitar
玉木宏樹:electric violin
produced by 松武秀樹
co-produced by 川上了
engineered by 松武秀樹・関本スグル
●YMO直系の卓越したプログラミング以上に川上了のセンスが光るテクノアルバム
YMO全盛期を陰で支えた張本人、computer programmerの先駆けである大御所、松武秀樹の個人ユニットであるLOGIC SYSTEM。現在でも一応活動を続けているらしいのですが、これはYMO全盛期に勢いにまかせてリリースされたデビューアルバムです。言うまでもなくYMOの初期から2度目のワールドツアーにかけては彼の存在なくしては語れないほどの影響力であったので、自然とこのアルバムはYMOの音が堪能できます。そりゃそうですよね。YMOの音を創っていたのは彼ですから。まあこの時代のソレ系の音は、ほとんど彼が関わってるといっても過言ではないでしょう。急速に電子音楽が市民権を得た当時、彼のような存在は引っ張りだこだったに違いないのです。
さて、この作品は前述のようにYMOモドキと言われても仕方がないような兄弟アルバムですが、さすがプログラマーらしく歌モノはほんの一部にとどめ、インストで固めた電子音そのものを聴かせようとする作風で、POPSとしての解釈は難しいかもしれません。しかしそこは作編曲家の川上了を迎え、ほぼ全作品の楽曲の作編曲を任せています。しかしそこはさすがプロ。このジャンルの楽曲を見事にPOPSとして昇華しています。インストなのに。メロディ心があるというか。この楽曲の素晴らしさがあるからこそ松武秀樹のシンセオペレーティングが生きてくるわけで、現にこの作品での図太いアナログシンセサウンドはYMOよりもYMOっぽい、いや、どちらかというと坂本龍一「千のナイフ」に近いクラシックな電子音楽を感じさせながら、聞きやすいというスペースミュージック作品となっています。しかし「千のナイフ」と異なるのはギターの違いです。大村憲司の起用でフュージョン色は全くありません。
その後このユニットは「Venus」、「東方快車」を立て続けにリリース(既にYMO色は薄れたが)、1度活動休止した後、90年代に1度復活、21世紀になってまた復活し、しぶとく活動しています。松武秀樹のライフワークですね。
<Favorite Songs>
・「XY?」
エフェクトされたナレーションが絡むアップテンポな楽曲。そのCOOLなシンセサウンドはYMOでいうところの「BGM」に近いと感じられます。またこの曲が限りなくポップに聞こえるのは、後半の前衛的なエレキヴァイオリン(ギターに聞こえるけど・・)によるところが多いと思います。
・「Talk Back」
シンセで創ったリズム音が特徴的な唯一のヴォーカル曲。一応本人が歌ってるみたいです。しかしこのデフォルメされたヴォーカルを聴くと、ほとんどYMOっぽいです。多分このアルバムのリリース時期が早ければYMOの第2次ワールドツアーで披露されてたかもしれませんね。この曲では大村憲司ギター大活躍です。
・「Unit」
この楽曲が限りなくYMOっぽく聞こえる理由、それはやはりあのフランス語?のナレーションです。「中国女」のナレーションですからね。曲調もゆったりな大陸的イメージですが、その淡々と進むスピードが冒頭曲としては落ち着き過ぎか?ということを差し引いてもしっかり音で楽しめるはずです。
<評点>
・サウンド ★★★★(MC-8とムーグのシンセの音圧はやはり・・スゴイ)
・メロディ ★★ (楽曲の性格的にいかにメロディつけたといっても・・)
・リズム ★★ (YMOは高橋幸宏がいたが、さすがに機械リズムだと)
・曲構成 ★ (もう少しヴォーカル曲があってもよかったなあ)
・個性 ★★ (当時としては仕方ないかもしれないが、やはりYMO)
総合評点: 7点
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
コメント
コメントの投稿