「THE FLAT EARTH」 Thomas Dolby
「THE FLAT EARTH」(1984 EMI)
Thomas Dolby:vocals・piano・effects

1.「DISSIDENTS」 Thomas Dolby/Matthew Seligman/Kevin Armstrong
2.「THE FLAT EARTH」 Thomas Dolby
3.「SCREEN KISS」 Thomas Dolby
4.「WHITE CITY」 Thomas Dolby
5.「MULU THE RAIN FOREST」 Thomas Dolby
6.「I SCARE MYSELF」 Dan Hicks
7.「HYPERACTIVE!」 Thomas Dolby
<support musician>
Kevin Armstrong:guitar・trumpet・backing vocals
Matthew Seligman:bass
Clif Brigden:percussion・computer drums
Matthew Salt:tins and thundersheet
Peter Thoms:trombone
Adeke Bertei:backing vocals
Bruce Woolley:backing vocals
Lesley Fairbairn:backing vocals
Justin Hildreth:drum samples
produced by Thomas Dolby
mixing engineered by Mike Shipley・Alan Douglas
recording engineered by Dan Lacksman
●エレポップ度は後退し逆に白人ファンクを指向した生演奏を中心としたオーガニックな2nd
Thomas Dolbyといえば「She Blinded Me With Science(彼女はサイエンス)」の大ヒットと坂本龍一とのコラボレートシングル「Field Work」が個人的には思い出されます。またPrefab Sproutのプロデューサーとしての印象も強いのですが、坂本とのシングルやPrefabとの仕事前夜にこの2ndアルバムが位置しています。邦題が「地平球」というこのアルバム、1stのマッドサイエンス的なイメージは後退し、エレポップなサウンドから生のピアノやギター、ベースを使用した生楽器とデジタル機材の融合をいち早く志向した一皮むけた作品となっています。印象としては非常にオーガニックな感覚を喚起させるもので、当然前作よりは落ち着いた作風が多く、それがさらなる深み、渋味を感じさせる結果となっています。
FairlightやPPGといった当時を代表するシンセから繰り出される、センス溢れるサンプリングと独特の薄いデジタルサウンドが随所に散りばめられ、それは「Dissidents」、「White City」、「Hyperactive!」といったアップテンポな楽曲で顕著です。しかしこのアルバムのポイントは「The Flat Earth」「Mulu The Rain Forest」といった落ち着きのある瑞々しいミディアムな楽曲にあると言えます。アップテンポのゴキゴキしたデジタルファンクと生ピアノ、生ベースを中心としたデジアナサウンドとの対比は、まさしく「地球」サウンドを表現しています。地球環境問題に揺れる現在を見越したかのように、訴えかける何かを感じる意志を持ったアルバムのように思えるのです。やはりただものではないThomas Dolbyなのです。
このアルバムの後プロデュースしたPrefab Sproutの名作の数々では、彼らの類い希なメロディセンスを生かした絶妙なサウンドメイキングを見せますが、このアルバムのサウンド志向が基礎となっていることは言うまでもありません。
<Favorite Songs>
・「WHITE CITY」
オーガニックさが前面に出たアルバムとはいえやはりこうしたデジタルファンクに注目してしまうのがTECHNOLOGY POPSなのです。時代特有のノイズ混じりのスネアドラムがビシッと決まって気持ちよいです。シンセサウンドももちろんですが、随所で聞こえるサンプリング音とラストの語り?セリフ?、この雰囲気にかっこよさを感じるのです。
・「HYPERACTIVE!」
「DISSIDENTS」と迷いましたが、この前衛デジタルポップファンクに。やはりベースラインですよね。それに乗っかるカッティングギターと。このフレーズは卑怯ですよ。驚くべきは結構勢いでとっちらかりそうなサウンドをしっかりポップにまとめているところです。女性ボーカルとボコーダーの掛け合いなんて、デジアナなこのアルバムを象徴している感もありますし。
・「THE FLAT EARTH」
そしてこのタイトル曲。結局このアルバムのテーマが集約されているのはこの楽曲なのでしょう。そこに浮かぶのはズバリ「自然」。そしてそのナチュラルなサウンドをデジタルを駆使して構築するという二律背反さがDolbyらしさというか。
<評点>
・サウンド ★★★★ (このナチュラルさの中でのデジタル音が絶妙)
・メロディ ★★★ (実はしっかりメロディも書ける人)
・リズム ★★★ (これでリズムは打ち込みというのもおもしろい)
・曲構成 ★★★ (メリハリがきいてバランスはとれている、が)
・個性 ★★ (仕方ないがこのサウンドは個性が出にくい音)
総合評点: 7点
Thomas Dolby:vocals・piano・effects

1.「DISSIDENTS」 Thomas Dolby/Matthew Seligman/Kevin Armstrong
2.「THE FLAT EARTH」 Thomas Dolby
3.「SCREEN KISS」 Thomas Dolby
4.「WHITE CITY」 Thomas Dolby
5.「MULU THE RAIN FOREST」 Thomas Dolby
6.「I SCARE MYSELF」 Dan Hicks
7.「HYPERACTIVE!」 Thomas Dolby
<support musician>
Kevin Armstrong:guitar・trumpet・backing vocals
Matthew Seligman:bass
Clif Brigden:percussion・computer drums
Matthew Salt:tins and thundersheet
Peter Thoms:trombone
Adeke Bertei:backing vocals
Bruce Woolley:backing vocals
Lesley Fairbairn:backing vocals
Justin Hildreth:drum samples
produced by Thomas Dolby
mixing engineered by Mike Shipley・Alan Douglas
recording engineered by Dan Lacksman
●エレポップ度は後退し逆に白人ファンクを指向した生演奏を中心としたオーガニックな2nd
Thomas Dolbyといえば「She Blinded Me With Science(彼女はサイエンス)」の大ヒットと坂本龍一とのコラボレートシングル「Field Work」が個人的には思い出されます。またPrefab Sproutのプロデューサーとしての印象も強いのですが、坂本とのシングルやPrefabとの仕事前夜にこの2ndアルバムが位置しています。邦題が「地平球」というこのアルバム、1stのマッドサイエンス的なイメージは後退し、エレポップなサウンドから生のピアノやギター、ベースを使用した生楽器とデジタル機材の融合をいち早く志向した一皮むけた作品となっています。印象としては非常にオーガニックな感覚を喚起させるもので、当然前作よりは落ち着いた作風が多く、それがさらなる深み、渋味を感じさせる結果となっています。
FairlightやPPGといった当時を代表するシンセから繰り出される、センス溢れるサンプリングと独特の薄いデジタルサウンドが随所に散りばめられ、それは「Dissidents」、「White City」、「Hyperactive!」といったアップテンポな楽曲で顕著です。しかしこのアルバムのポイントは「The Flat Earth」「Mulu The Rain Forest」といった落ち着きのある瑞々しいミディアムな楽曲にあると言えます。アップテンポのゴキゴキしたデジタルファンクと生ピアノ、生ベースを中心としたデジアナサウンドとの対比は、まさしく「地球」サウンドを表現しています。地球環境問題に揺れる現在を見越したかのように、訴えかける何かを感じる意志を持ったアルバムのように思えるのです。やはりただものではないThomas Dolbyなのです。
このアルバムの後プロデュースしたPrefab Sproutの名作の数々では、彼らの類い希なメロディセンスを生かした絶妙なサウンドメイキングを見せますが、このアルバムのサウンド志向が基礎となっていることは言うまでもありません。
<Favorite Songs>
・「WHITE CITY」
オーガニックさが前面に出たアルバムとはいえやはりこうしたデジタルファンクに注目してしまうのがTECHNOLOGY POPSなのです。時代特有のノイズ混じりのスネアドラムがビシッと決まって気持ちよいです。シンセサウンドももちろんですが、随所で聞こえるサンプリング音とラストの語り?セリフ?、この雰囲気にかっこよさを感じるのです。
・「HYPERACTIVE!」
「DISSIDENTS」と迷いましたが、この前衛デジタルポップファンクに。やはりベースラインですよね。それに乗っかるカッティングギターと。このフレーズは卑怯ですよ。驚くべきは結構勢いでとっちらかりそうなサウンドをしっかりポップにまとめているところです。女性ボーカルとボコーダーの掛け合いなんて、デジアナなこのアルバムを象徴している感もありますし。
・「THE FLAT EARTH」
そしてこのタイトル曲。結局このアルバムのテーマが集約されているのはこの楽曲なのでしょう。そこに浮かぶのはズバリ「自然」。そしてそのナチュラルなサウンドをデジタルを駆使して構築するという二律背反さがDolbyらしさというか。
<評点>
・サウンド ★★★★ (このナチュラルさの中でのデジタル音が絶妙)
・メロディ ★★★ (実はしっかりメロディも書ける人)
・リズム ★★★ (これでリズムは打ち込みというのもおもしろい)
・曲構成 ★★★ (メリハリがきいてバランスはとれている、が)
・個性 ★★ (仕方ないがこのサウンドは個性が出にくい音)
総合評点: 7点
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テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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