「NEXUS-2060」 capsule
「NEXUS-2060」(2005 ヤマハ)
capsule

<members>
こしじまとしこ:vocal
中田ヤスタカ:computer programming
1.「NEXUS-2060」 曲・編:中田ヤスタカ
2.「space station No.9」 曲・編:中田ヤスタカ
3.「A.I. automatic infection」 詞・曲・編:中田ヤスタカ
4.「Q&A」 曲・編:中田ヤスタカ
5.「Lucky Love」 詞・曲:中田ヤスタカ 編:中田ヤスタカ・ether22
6.「happy life generator」 詞・曲・編:中田ヤスタカ
7.「beautiful hour」 曲・編:中田ヤスタカ
8.「urban complex」 曲・編:中田ヤスタカ
9.「world fabrication」 詞・曲・編:中田ヤスタカ
10.「tokyo smiling」 詞・曲・編:中田ヤスタカ
<support musician>
ether22:vocoder arrangement
produced by 中田ヤスタカ
engineered by 中田ヤスタカ
● 前作路線をさらに追求!ポップなメロディが冴えを見せる現代型キューティーPOPSの名盤
2ndアルバム「Cutie Cinema Replay」から渋谷系の系譜を継ぐおしゃれな新世代打ち込みPOPSユニットとしての地位を確立し、ファッショナブルでキュートなサウンドで聴き手を魅了していたcapsuleは、4thアルバム「S.F.sound furniture」を機に持ち前のラウンジな作風にスペイシーな雰囲気をプラスしてさらに一皮むけたシンセPOPSとしての進化した姿を見せました。本作はその勢いのままに宇宙的コンセプトを受け継ぎ、近未来のスペイシーラウンジPOPSとも呼ぶべきキュートでキャッチーな楽曲で占められたブレイク直前の名盤です。
レトロフューチャーPOPS3部作(と勝手に呼んでしまいます)の2枚目ということもあり、その後のクラブ仕様エレクトロ路線の兆候は見られず、ラテン調の軽快なリズムは生っぽくシミュレートされシンセもおもちゃ楽器のようにチープでキュートな音色を多用したポータブルな印象です。そこに前作でもフィーチャーされた宇宙的電子音とボコーダーで味つけが施されています。また、コンセプトアルバムということもありインストを何曲が導入してストーリー性をもたせていますが、肌触りの良いダンスチューンでありながらいかにも打ち込みというよりは生演奏のシミュレーションを意識しています。そのような中で本作の特徴はなんといっても名曲と呼ぶべきクオリティの高い楽曲が多く収録されていることで、楽曲の質の高さでいえば前作「S.F.sound furniture」や次作「Lounge Designers Killer」を上回っていると言えます。「A.I. automatic infection」「Lucky Love」「happy life generator」「world fabrication」、そして「tokyo smiling」・・・おいしいメロディとそれを十二分に引き立てるシンプルかつキュートなアレンジが堪能できるこれらの楽曲は、中田ヤスタカの特にメロディメイクにおける才能を再認識させられます。現在はエレクトロ路線に走る余りメロディセンスが全開とはいえず非常にもったいなく感じられるcapsuleですが、PerfumeでPOPSへの欲求を晴らすのも良いのですが、このようなシンプルキュート路線の作品を再び手掛けてくれることを期待したいところです。
<Favorite Songs>
・「Lucky Love」
軽快なピアノ音色のリフとかわいい電子音が彩るどこまでもキュートな名曲。この楽曲はメロディに無理がなくて耳にすんなり馴染むところが良いです。これは簡単そうで実は難しく中田ヤスタカのメロディセンスの高さが発揮されていると思います。それにしてもこのピアノ音色のリフを思いついた時点でPOPSマスターであると言えます。
・「happy life generator」
中田ヤスタカお得意のコード進行による本作のハイライトとも言うべきポップチューン。これもメロディラインに無理がない真性POPS的で、ある意味予測できるフレーズによる快感が嬉しいです。サビの2度目の繰り返しでコードを変化させるところがポイントでもありニクいところです。
・「tokyo smiling」
ラストを飾るcapsule随一のハッピーチューン。おしゃれの贅を尽くしたかのようなキャッチーなメロディとオルガン音色が印象的です。エンディングのシンプルな切なさも美しいです。
<評点>
・サウンド ★★★ (チープにかわいい音色を多用することでPOPSとして成功)
・メロディ ★★★★★ (中田ヤスタカのメロディセンスはもっと評価されて良い)
・リズム ★★★ (あくまで生っぽい音色で肉感を出すことに成功している)
・曲構成 ★★★ (コンセプトをはっきりさせたことが功を奏し安定感○)
・個性 ★★★★ (ラウンジシンセポップのcapsule的1つの時代を築いた作品)
総合評点: 9点
capsule

<members>
こしじまとしこ:vocal
中田ヤスタカ:computer programming
1.「NEXUS-2060」 曲・編:中田ヤスタカ
2.「space station No.9」 曲・編:中田ヤスタカ
3.「A.I. automatic infection」 詞・曲・編:中田ヤスタカ
4.「Q&A」 曲・編:中田ヤスタカ
5.「Lucky Love」 詞・曲:中田ヤスタカ 編:中田ヤスタカ・ether22
6.「happy life generator」 詞・曲・編:中田ヤスタカ
7.「beautiful hour」 曲・編:中田ヤスタカ
8.「urban complex」 曲・編:中田ヤスタカ
9.「world fabrication」 詞・曲・編:中田ヤスタカ
10.「tokyo smiling」 詞・曲・編:中田ヤスタカ
<support musician>
ether22:vocoder arrangement
produced by 中田ヤスタカ
engineered by 中田ヤスタカ
● 前作路線をさらに追求!ポップなメロディが冴えを見せる現代型キューティーPOPSの名盤
2ndアルバム「Cutie Cinema Replay」から渋谷系の系譜を継ぐおしゃれな新世代打ち込みPOPSユニットとしての地位を確立し、ファッショナブルでキュートなサウンドで聴き手を魅了していたcapsuleは、4thアルバム「S.F.sound furniture」を機に持ち前のラウンジな作風にスペイシーな雰囲気をプラスしてさらに一皮むけたシンセPOPSとしての進化した姿を見せました。本作はその勢いのままに宇宙的コンセプトを受け継ぎ、近未来のスペイシーラウンジPOPSとも呼ぶべきキュートでキャッチーな楽曲で占められたブレイク直前の名盤です。
レトロフューチャーPOPS3部作(と勝手に呼んでしまいます)の2枚目ということもあり、その後のクラブ仕様エレクトロ路線の兆候は見られず、ラテン調の軽快なリズムは生っぽくシミュレートされシンセもおもちゃ楽器のようにチープでキュートな音色を多用したポータブルな印象です。そこに前作でもフィーチャーされた宇宙的電子音とボコーダーで味つけが施されています。また、コンセプトアルバムということもありインストを何曲が導入してストーリー性をもたせていますが、肌触りの良いダンスチューンでありながらいかにも打ち込みというよりは生演奏のシミュレーションを意識しています。そのような中で本作の特徴はなんといっても名曲と呼ぶべきクオリティの高い楽曲が多く収録されていることで、楽曲の質の高さでいえば前作「S.F.sound furniture」や次作「Lounge Designers Killer」を上回っていると言えます。「A.I. automatic infection」「Lucky Love」「happy life generator」「world fabrication」、そして「tokyo smiling」・・・おいしいメロディとそれを十二分に引き立てるシンプルかつキュートなアレンジが堪能できるこれらの楽曲は、中田ヤスタカの特にメロディメイクにおける才能を再認識させられます。現在はエレクトロ路線に走る余りメロディセンスが全開とはいえず非常にもったいなく感じられるcapsuleですが、PerfumeでPOPSへの欲求を晴らすのも良いのですが、このようなシンプルキュート路線の作品を再び手掛けてくれることを期待したいところです。
<Favorite Songs>
・「Lucky Love」
軽快なピアノ音色のリフとかわいい電子音が彩るどこまでもキュートな名曲。この楽曲はメロディに無理がなくて耳にすんなり馴染むところが良いです。これは簡単そうで実は難しく中田ヤスタカのメロディセンスの高さが発揮されていると思います。それにしてもこのピアノ音色のリフを思いついた時点でPOPSマスターであると言えます。
・「happy life generator」
中田ヤスタカお得意のコード進行による本作のハイライトとも言うべきポップチューン。これもメロディラインに無理がない真性POPS的で、ある意味予測できるフレーズによる快感が嬉しいです。サビの2度目の繰り返しでコードを変化させるところがポイントでもありニクいところです。
・「tokyo smiling」
ラストを飾るcapsule随一のハッピーチューン。おしゃれの贅を尽くしたかのようなキャッチーなメロディとオルガン音色が印象的です。エンディングのシンプルな切なさも美しいです。
<評点>
・サウンド ★★★ (チープにかわいい音色を多用することでPOPSとして成功)
・メロディ ★★★★★ (中田ヤスタカのメロディセンスはもっと評価されて良い)
・リズム ★★★ (あくまで生っぽい音色で肉感を出すことに成功している)
・曲構成 ★★★ (コンセプトをはっきりさせたことが功を奏し安定感○)
・個性 ★★★★ (ラウンジシンセポップのcapsule的1つの時代を築いた作品)
総合評点: 9点
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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