「higher」 BRAIN DRIVE
「higher」 (1993 ビクター)
BRAIN DRIVE

<members>
水田逸人:vocals・sampling guitars
表野雅信:computer programming・sampling effects
1.「WARning!」 曲:表野雅信 編:BRAIN DRIVE
2.「higher」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
3.「subliminal REPLAY」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
4.「Beauty Blood Monsters (more than human mix)」
詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
5.「COSMOS」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
6.「Magical Trash Metal Pop Music」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
7.「FREAK ME」 詞:BRAIN DRIVE 曲:表野雅信 編:BRAIN DRIVE
8.「SHOUT DOWN」 詞:表野雅信 曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
9.「MACHINE SHOCK TREATMENT」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
10.「ReaLIZe (perfect mix)」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
11.「THE TEENAGE LANDSCAPE (farewell mix)」
詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
12.「Deep Ocean Mountain High」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
<support musician>
John Sweat:backing vocals
produced by BRAIN DRIVE
engineered by 新銅"V"康晃
● よりハードに疾走!さらに衝動的なデジタルロック道を歩むライブ感あふれる2nd
90年代に入ると80年代に市民権を得た打ち込みサウンドは新局面を迎え、よりクラブカルチャーに傾倒したハウスやTECHNOといったダンス系の音楽と共に、今までこの手のサウンドでは無縁であったハード系ロックにデジタルな要素を取り込んだデジタルロックと呼べるようなサウンドが新興ジャンルとして勃興してきます。エレクトリックボディミュージックやインダストリアルといったより攻撃的な打ち込みサウンドを志向するジャンルは、日本でもビクターXEOレーベルをはじめとして一時期もてはやされることになります。SOFT BALLETやM-AGE、そしてBRAIN DRIVE等がその代表的なバンドでしたが、その中でも最もギターサウンドを意識しデジロックの先駆者という位置づけで後に語られるようになったのがBRAIN DRIVEで、その激しいデジロックサウンドで彼らの本領を見せつけたのが2ndアルバムである本作でした。
前作「完全驚異」でメジャーデビューを果たした彼らは、ギターロックに激しい打ち込みリズムを取り入れた若さ溢れるサウンドを志向しながら、キャッチーなメロディ感覚がPOPSとしても通用していました。ここまでは布袋寅泰やCOMPLEXも同じ傾向の音を志向しある種の成功を収めていましたが、BRAIN DRIVEはさらに一歩踏み出して、よりギターサウンド(あくまで弾くことにこだわらずそのロック的なギター音色をフィーチャー)と硬質な打ち込みビートにこだわった熱く激しい攻撃的なサウンドに進化させ本作を生み出しました。若さに任せた直線的な楽曲構成に打ち込みというにはパワフルなリズム音色、打ち込みならではのジャストなビートが生み出すサウンドの「キレ」はデジロックというジャンルをアピールするのに不足はありませんでした。もっとも彼らは激しいサウンドの中にも「ReaLIZe」「THE TEENAGE LANDSCAPE」のようなPOPSとしてのキャッチーなメロディも忘れておらず、あくまでわかりやすい形での新型ロックを提供していました。BRAIN DRIVEは水田のルックスとポップなメロディ感覚と、表野の激しいパフォーマンスの絶妙なバランスの上に成立していたわけですが、本作で彼らの中で達成感を感じてしまったのか、ほどなく彼らは解散、後年水田のソロユニットとして復活することになります。
<Favorite Songs>
・「subliminal REPLAY」
スピード感あふれる硬質なビートで疾走するこれぞデジロックナンバー。サンプリングされたディストーションギターのフレーズが支配するサウンドの中でもやはり目立つのはどこまでも攻撃的な高速ビートで、この激しさとスピードが本アルバムのカラーということになります。
・「Beauty Blood Monsters (more than human mix)」
BRAIN DRIVE初のシングルカットもされたさらに高速で攻め立てるデジタルパンキッシュナンバー。サンプルギターを切り貼りしたコラージュ感覚の攻撃的サウンドは非常に熱気にあふれていて明らかにライブ映えする楽曲と言えるでしょう。
・「SHOUT DOWN」
直線的なシンセベースのイントロで血湧き肉踊るシャウト系ハードナンバー。暴れまくるリズムに轟音ギター、シャーーーッと叫びまくる2人といった構図は打ち込みバンドのイメージを覆すパワーに満ちています。2人組のBRAIN DRIVEの1つの到達点とも言える名曲です。
<評点>
・サウンド ★★ (これでもかと詰め込んだ音の洪水は満腹になり過ぎる面も)
・メロディ ★ (勢い一発の楽曲の中でシングル曲はポップ性を垣間見せる)
・リズム ★★★★ (攻撃的かつ爆音に近いリズムのキレは尋常でない)
・曲構成 ★★ (激しさが連続する中での後半のポップなシングル曲で安心)
・個性 ★★★ (デジロックの先駆けとして名を残した作品となった)
総合評点: 7点
BRAIN DRIVE

<members>
水田逸人:vocals・sampling guitars
表野雅信:computer programming・sampling effects
1.「WARning!」 曲:表野雅信 編:BRAIN DRIVE
2.「higher」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
3.「subliminal REPLAY」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
4.「Beauty Blood Monsters (more than human mix)」
詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
5.「COSMOS」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
6.「Magical Trash Metal Pop Music」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
7.「FREAK ME」 詞:BRAIN DRIVE 曲:表野雅信 編:BRAIN DRIVE
8.「SHOUT DOWN」 詞:表野雅信 曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
9.「MACHINE SHOCK TREATMENT」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
10.「ReaLIZe (perfect mix)」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
11.「THE TEENAGE LANDSCAPE (farewell mix)」
詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
12.「Deep Ocean Mountain High」 詞・曲:水田逸人 編:BRAIN DRIVE
<support musician>
John Sweat:backing vocals
produced by BRAIN DRIVE
engineered by 新銅"V"康晃
● よりハードに疾走!さらに衝動的なデジタルロック道を歩むライブ感あふれる2nd
90年代に入ると80年代に市民権を得た打ち込みサウンドは新局面を迎え、よりクラブカルチャーに傾倒したハウスやTECHNOといったダンス系の音楽と共に、今までこの手のサウンドでは無縁であったハード系ロックにデジタルな要素を取り込んだデジタルロックと呼べるようなサウンドが新興ジャンルとして勃興してきます。エレクトリックボディミュージックやインダストリアルといったより攻撃的な打ち込みサウンドを志向するジャンルは、日本でもビクターXEOレーベルをはじめとして一時期もてはやされることになります。SOFT BALLETやM-AGE、そしてBRAIN DRIVE等がその代表的なバンドでしたが、その中でも最もギターサウンドを意識しデジロックの先駆者という位置づけで後に語られるようになったのがBRAIN DRIVEで、その激しいデジロックサウンドで彼らの本領を見せつけたのが2ndアルバムである本作でした。
前作「完全驚異」でメジャーデビューを果たした彼らは、ギターロックに激しい打ち込みリズムを取り入れた若さ溢れるサウンドを志向しながら、キャッチーなメロディ感覚がPOPSとしても通用していました。ここまでは布袋寅泰やCOMPLEXも同じ傾向の音を志向しある種の成功を収めていましたが、BRAIN DRIVEはさらに一歩踏み出して、よりギターサウンド(あくまで弾くことにこだわらずそのロック的なギター音色をフィーチャー)と硬質な打ち込みビートにこだわった熱く激しい攻撃的なサウンドに進化させ本作を生み出しました。若さに任せた直線的な楽曲構成に打ち込みというにはパワフルなリズム音色、打ち込みならではのジャストなビートが生み出すサウンドの「キレ」はデジロックというジャンルをアピールするのに不足はありませんでした。もっとも彼らは激しいサウンドの中にも「ReaLIZe」「THE TEENAGE LANDSCAPE」のようなPOPSとしてのキャッチーなメロディも忘れておらず、あくまでわかりやすい形での新型ロックを提供していました。BRAIN DRIVEは水田のルックスとポップなメロディ感覚と、表野の激しいパフォーマンスの絶妙なバランスの上に成立していたわけですが、本作で彼らの中で達成感を感じてしまったのか、ほどなく彼らは解散、後年水田のソロユニットとして復活することになります。
<Favorite Songs>
・「subliminal REPLAY」
スピード感あふれる硬質なビートで疾走するこれぞデジロックナンバー。サンプリングされたディストーションギターのフレーズが支配するサウンドの中でもやはり目立つのはどこまでも攻撃的な高速ビートで、この激しさとスピードが本アルバムのカラーということになります。
・「Beauty Blood Monsters (more than human mix)」
BRAIN DRIVE初のシングルカットもされたさらに高速で攻め立てるデジタルパンキッシュナンバー。サンプルギターを切り貼りしたコラージュ感覚の攻撃的サウンドは非常に熱気にあふれていて明らかにライブ映えする楽曲と言えるでしょう。
・「SHOUT DOWN」
直線的なシンセベースのイントロで血湧き肉踊るシャウト系ハードナンバー。暴れまくるリズムに轟音ギター、シャーーーッと叫びまくる2人といった構図は打ち込みバンドのイメージを覆すパワーに満ちています。2人組のBRAIN DRIVEの1つの到達点とも言える名曲です。
<評点>
・サウンド ★★ (これでもかと詰め込んだ音の洪水は満腹になり過ぎる面も)
・メロディ ★ (勢い一発の楽曲の中でシングル曲はポップ性を垣間見せる)
・リズム ★★★★ (攻撃的かつ爆音に近いリズムのキレは尋常でない)
・曲構成 ★★ (激しさが連続する中での後半のポップなシングル曲で安心)
・個性 ★★★ (デジロックの先駆けとして名を残した作品となった)
総合評点: 7点
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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