「CR/CD」 千葉レーダ
「CR/CD」 (2000 ラブシック)
千葉レーダ

<members>
茂木淳一:vocal・computer programming
西川武志:synthesizer・vocoder・sampler・effect・computer programming
1.「潮干狩(白昼夢ミクス)」 曲・編:茂木淳一
2.「霧にほぐれて」 詞:西川武志・茂木淳一 曲・編:西川武志
3.「甲子園炎上」
4.「バッティング・バット」 詞:茂木淳一・西川武志 曲・編:西川武志
5.「カ・レジオ」
6.「湾岸半クラッチ」 詞・曲・編:茂木淳一
7.「ゴシャクエン」
8.「リンゴアメ」 詞:西川武志・茂木淳一 曲・編:西川武志
9.「ママ・フォン・ブルゥ」
10.「無敵のファンデイション」 詞:茂木淳一 曲・編:西川武志
11.「コピ・オールナイツ」
12.「東京支店」 詞・曲・編:茂木淳一
13.「惑星エレジ」 詞:茂木淳一 曲・編:西川武志
produced by 中山貴史・千葉レーダ
engineered by 西川武志
● 80年代中期風ローファイなシンセサウンドに表現豊かなボーカルが絡む個性派ユニットの1st
現在メディアに露出する機会も多いスーツにメガネの個性的な司会&ナレーター茂木淳一は、90年代から00年代前半にかけてテクノ歌謡ユニット、千葉レーダとして活躍していました。千葉大学の多重録音研究会時代より長く活動を続けた彼らは、次第にその礼儀正しくダンディーな、それでいて癒し的なその見事なステージングが人気を博し、関東を中心に名が知られていくことになります。そんなカルト的人気が盛り上がりつつあった20世紀最後の年にリリースされたのが、それまでの彼らの活動の集大成とも言えるいわゆるベスト盤的な本作です。全体的にマシナリーな感覚が漂うサウンドにキザっぽい口先ヴォーカルが絡むスタイルは、十分鑑賞に堪えうるクオリティを備えており、楽曲の前にちょっとしたラジオ的寸劇を挿入することで、作品にドラマ性を持たせることに成功しています。
このユニットの魅力はもちろんそのパフォーマンスによる部分が大きいのですが、テクノに徹するその電子音サウンドも大きな役割を果たしていると思います。まさに自宅録音というレベルの粗さが十分に残ったミックスでありながら、思い切りの良い派手なリズムトラックといかにもPCMなその重くローファイな音色が鈍い個性を放ち、さらにエフェクティブな音色を多用したシンセギミックなどは、若さ故のリビドーに満ちあふれているかのようです。このようにサウンドに関しては西川武志の功績も大きいと思われますが、その上で細かい情景描写を独特の言葉遣いで自身のわざとらしくも甘ったるい歌声に乗せる茂木の作詞センスはやはり当時から際立っており、相乗効果で千葉レーダならではの類稀な個性が感じられる楽曲を聴かせてくれるのです。本作リリース後、西川は脱退、千葉レーダは茂木のソロユニットとして続けられますが、かの有名なDVD「スキージャンプ・ペア」での実況アナウンスで脚光を浴びて以降、現在のような司会・ナレーション業が中心になっているようです。しかしたまには、またあの特徴的な歌声を聴かせてほしいところです。
<Favorite Songs>
・「バッティング・バット」
野球をテーマにした楽曲であるが、エンヤトットなリズムと飛び交う電子音で不思議なテクノ歌謡に仕上がっています。情景描写に優れた歌詞はまさに茂木ワールドで、野球ソングとしてのイメージを覆す興味深い楽曲となっています。
・「湾岸半クラッチ」
リズムマシンのかっこいいリズムにタイミングの良いスクラッチが素敵な彼らの代表曲。途中から導入されるシンセパッドで柔らかい雰囲気作りを心がけ、さらに間奏では茂木お得意のナレーションで落ち着かせるという、完成度も高い楽曲です。
・「リンゴアメ」
お祭りや江戸っ子的な和風テイストを感じさせるが、最もエレクトリック度が高くもある楽曲。この楽曲も潔さの感じるリズムトラックが秀逸ですが、この曲調で全編電子音率が高く、多少音が粗くても打ち込みのおもしろさを再認識させてくれる楽曲でもあります。
<評点>
・サウンド ★★★ (決してきれいではないが気持ちのこもった太い音に感じる)
・メロディ ★ (歌詞やサウンドに比べると劣ってしまうのは仕方がない)
・リズム ★★★ (打ち込みの特性を生かした派手なパターンが目立つ)
・曲構成 ★ (寸劇は必要と思うこともあるがなくても十分だったとも)
・個性 ★ (楽曲のクオリティとしてはまだまだ発展途上の感がある)
総合評点: 6点
千葉レーダ

<members>
茂木淳一:vocal・computer programming
西川武志:synthesizer・vocoder・sampler・effect・computer programming
1.「潮干狩(白昼夢ミクス)」 曲・編:茂木淳一
2.「霧にほぐれて」 詞:西川武志・茂木淳一 曲・編:西川武志
3.「甲子園炎上」
4.「バッティング・バット」 詞:茂木淳一・西川武志 曲・編:西川武志
5.「カ・レジオ」
6.「湾岸半クラッチ」 詞・曲・編:茂木淳一
7.「ゴシャクエン」
8.「リンゴアメ」 詞:西川武志・茂木淳一 曲・編:西川武志
9.「ママ・フォン・ブルゥ」
10.「無敵のファンデイション」 詞:茂木淳一 曲・編:西川武志
11.「コピ・オールナイツ」
12.「東京支店」 詞・曲・編:茂木淳一
13.「惑星エレジ」 詞:茂木淳一 曲・編:西川武志
produced by 中山貴史・千葉レーダ
engineered by 西川武志
● 80年代中期風ローファイなシンセサウンドに表現豊かなボーカルが絡む個性派ユニットの1st
現在メディアに露出する機会も多いスーツにメガネの個性的な司会&ナレーター茂木淳一は、90年代から00年代前半にかけてテクノ歌謡ユニット、千葉レーダとして活躍していました。千葉大学の多重録音研究会時代より長く活動を続けた彼らは、次第にその礼儀正しくダンディーな、それでいて癒し的なその見事なステージングが人気を博し、関東を中心に名が知られていくことになります。そんなカルト的人気が盛り上がりつつあった20世紀最後の年にリリースされたのが、それまでの彼らの活動の集大成とも言えるいわゆるベスト盤的な本作です。全体的にマシナリーな感覚が漂うサウンドにキザっぽい口先ヴォーカルが絡むスタイルは、十分鑑賞に堪えうるクオリティを備えており、楽曲の前にちょっとしたラジオ的寸劇を挿入することで、作品にドラマ性を持たせることに成功しています。
このユニットの魅力はもちろんそのパフォーマンスによる部分が大きいのですが、テクノに徹するその電子音サウンドも大きな役割を果たしていると思います。まさに自宅録音というレベルの粗さが十分に残ったミックスでありながら、思い切りの良い派手なリズムトラックといかにもPCMなその重くローファイな音色が鈍い個性を放ち、さらにエフェクティブな音色を多用したシンセギミックなどは、若さ故のリビドーに満ちあふれているかのようです。このようにサウンドに関しては西川武志の功績も大きいと思われますが、その上で細かい情景描写を独特の言葉遣いで自身のわざとらしくも甘ったるい歌声に乗せる茂木の作詞センスはやはり当時から際立っており、相乗効果で千葉レーダならではの類稀な個性が感じられる楽曲を聴かせてくれるのです。本作リリース後、西川は脱退、千葉レーダは茂木のソロユニットとして続けられますが、かの有名なDVD「スキージャンプ・ペア」での実況アナウンスで脚光を浴びて以降、現在のような司会・ナレーション業が中心になっているようです。しかしたまには、またあの特徴的な歌声を聴かせてほしいところです。
<Favorite Songs>
・「バッティング・バット」
野球をテーマにした楽曲であるが、エンヤトットなリズムと飛び交う電子音で不思議なテクノ歌謡に仕上がっています。情景描写に優れた歌詞はまさに茂木ワールドで、野球ソングとしてのイメージを覆す興味深い楽曲となっています。
・「湾岸半クラッチ」
リズムマシンのかっこいいリズムにタイミングの良いスクラッチが素敵な彼らの代表曲。途中から導入されるシンセパッドで柔らかい雰囲気作りを心がけ、さらに間奏では茂木お得意のナレーションで落ち着かせるという、完成度も高い楽曲です。
・「リンゴアメ」
お祭りや江戸っ子的な和風テイストを感じさせるが、最もエレクトリック度が高くもある楽曲。この楽曲も潔さの感じるリズムトラックが秀逸ですが、この曲調で全編電子音率が高く、多少音が粗くても打ち込みのおもしろさを再認識させてくれる楽曲でもあります。
<評点>
・サウンド ★★★ (決してきれいではないが気持ちのこもった太い音に感じる)
・メロディ ★ (歌詞やサウンドに比べると劣ってしまうのは仕方がない)
・リズム ★★★ (打ち込みの特性を生かした派手なパターンが目立つ)
・曲構成 ★ (寸劇は必要と思うこともあるがなくても十分だったとも)
・個性 ★ (楽曲のクオリティとしてはまだまだ発展途上の感がある)
総合評点: 6点
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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