「HORIZON」 土屋昌巳
「HORIZON」(1988 エピックソニー)
土屋昌巳:vocal・guitars・Fender fretless bass・synthesizer programming・synthesizers

1.「仮面の夜」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
2.「Forbidden Flowers」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
3.「Horizon」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
4.「風と砂と水と」 曲・編:土屋昌巳
5.「ハチドリの夢」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
6.「Silhouette」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
7.「冬のバラ」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
8.「Bird's Eye」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
9.「Too Many Tears」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
10.「Diamond」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
<support musician>
Andy Brown:bass
Mick Karn:bass
David Palmer:drums
BA・NA・NA:synthesizers
清水一登:synthesizers・accordion・piano・vibraphone
Danny Cummings:percussions
仙波清彦:percussions
本田雅人:tenor sax
Gavin Wright:viola
Helen Liebmann:cello
Caron Wheeler:chorus
Naomi Osborne:chorus・voice
福岡ユタカ:chorus
清水靖晃:computer & synthesizer programming・sax・piano
松武秀樹:computer & synthesizer programming
produced by 土屋昌巳・Nigel Walker・清水靖晃
mixing engineered by Nigel Walker・土屋昌巳
recording engineered by Nigel Walker・森岡徹也
● 清水靖晃との共同作業により独自の無国籍音楽に到達した3部作「静」の第2作
土屋昌巳が独自の音楽性を発揮し始めたオリエンタルロックの名盤「Life in Mirrors」から1年、今までより短いスパンでリリースされたロンドン録音のアルバムが本作「HORIZON」です。今回はポストフュージョンバンド、マライアを経てサックスプレイヤー&クリエイターとしてCM音楽等で活躍していた清水靖晃をサウンドプロデューサーに迎え、さらに深みが感じられる大人のニューウェーブロックサウンドを聴かせてくれます。全体的な印象としては、前作で垣間見られた中近東サウンドへの傾倒がより顕著になり前作ほどキャッチーでダンサブルな曲調は少ないものの、緻密なシンセプログラミングと渋みのあるギターサウンドでじっくり聴かせる楽曲が並んでいるのが特徴です。そこには前作よりさらに進化した彼の個性が感じられます。
本作に比べると前作は非常に優れた名盤ではありましたが若々しくポップな作風であったと言えます。しかし本作に収録された落ち着きのある楽曲群は彼の深みのあるヴォーカルを絶妙に引き立てており、楽曲全体の存在感をも照らし出しているかのような印象を受けます。これは言うなれば共同アレンジャーの清水靖晃の功績であるとも言えましょう。そんな清水のサウンドセンスとNigel Walkerの緻密なミックスにより全体的に緩やかな曲調が相まって音の粒が立ち、それが音の深さを物語っているのです。そのような緻密なサウンドが支える楽曲はメロディとしては弱い部分があるものの、「ハチドリの夢」「Bird's Eye」「Diamond」といった楽曲では前作のような冴えを見せてくれています。また忘れてはならないのが、全曲において独特な世界観を醸し出す杉林恭雄の歌詞で、本作で完成を見た土屋サウンドのイメージ構築に多大な貢献をしています(特に「Bird's Eye」の歌詞は素晴らしい)。次作「Time Passenger」ではさらに中近東化が進み過ぎた感があり、全体的なバランスとしては本作が彼の代表作と考えても良いのではないでしょうか。
<Favorite Songs>
・「ハチドリの夢」
しっとりとした曲調に後半のドラマティックな展開が印象的な楽曲。アコーディオン風の音色と枯れたサックスが雰囲気を出していますが、テクニカルなソロ等多彩な表情を見せるギターも良い仕事をしています。後半は土屋お得意の畳み掛けるような盛り上がりを見せます。
・「冬のバラ」
すっかりおなじみとなったMick Karnの不思議なベースラインに乗って比較的ダンサブルに創られたオリエンタルロック。オーケストラヒットの音色もどこか東洋的で、全体的な楽曲のイメージが徹底されています。またラストの逆回転ギターサウンドも秀逸です。
・「Bird's Eye」
David Palmerの強烈なビートに乗るオリエンタルギターロック。アコースティック的なギターサウンドを中心に比較的ワイルドな雰囲気に仕上がっています。間奏やラストのギターソロは音色、フレーズ共にキレがあり相変わらずカッコいいの一言です。
<評点>
・サウンド ★★★★ (練りに練られた打ち込み中心のサウンドに熟練の味)
・メロディ ★★★ (前作がポップ全開なだけにその渋さ加減が際立つ)
・リズム ★★★ (決して速くはないがパワフルなリズムでアクセントに)
・曲構成 ★★★ (前半に地味な楽曲が続くが統一感は感じられる)
・個性 ★★★★ (彼独特のオリエンタリズムがここで頂点に達した感がある)
総合評点: 8点
土屋昌巳:vocal・guitars・Fender fretless bass・synthesizer programming・synthesizers

1.「仮面の夜」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
2.「Forbidden Flowers」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
3.「Horizon」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
4.「風と砂と水と」 曲・編:土屋昌巳
5.「ハチドリの夢」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
6.「Silhouette」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
7.「冬のバラ」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
8.「Bird's Eye」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
9.「Too Many Tears」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
10.「Diamond」 詞:杉林恭雄 曲:土屋昌巳 編:土屋昌巳・清水靖晃
<support musician>
Andy Brown:bass
Mick Karn:bass
David Palmer:drums
BA・NA・NA:synthesizers
清水一登:synthesizers・accordion・piano・vibraphone
Danny Cummings:percussions
仙波清彦:percussions
本田雅人:tenor sax
Gavin Wright:viola
Helen Liebmann:cello
Caron Wheeler:chorus
Naomi Osborne:chorus・voice
福岡ユタカ:chorus
清水靖晃:computer & synthesizer programming・sax・piano
松武秀樹:computer & synthesizer programming
produced by 土屋昌巳・Nigel Walker・清水靖晃
mixing engineered by Nigel Walker・土屋昌巳
recording engineered by Nigel Walker・森岡徹也
● 清水靖晃との共同作業により独自の無国籍音楽に到達した3部作「静」の第2作
土屋昌巳が独自の音楽性を発揮し始めたオリエンタルロックの名盤「Life in Mirrors」から1年、今までより短いスパンでリリースされたロンドン録音のアルバムが本作「HORIZON」です。今回はポストフュージョンバンド、マライアを経てサックスプレイヤー&クリエイターとしてCM音楽等で活躍していた清水靖晃をサウンドプロデューサーに迎え、さらに深みが感じられる大人のニューウェーブロックサウンドを聴かせてくれます。全体的な印象としては、前作で垣間見られた中近東サウンドへの傾倒がより顕著になり前作ほどキャッチーでダンサブルな曲調は少ないものの、緻密なシンセプログラミングと渋みのあるギターサウンドでじっくり聴かせる楽曲が並んでいるのが特徴です。そこには前作よりさらに進化した彼の個性が感じられます。
本作に比べると前作は非常に優れた名盤ではありましたが若々しくポップな作風であったと言えます。しかし本作に収録された落ち着きのある楽曲群は彼の深みのあるヴォーカルを絶妙に引き立てており、楽曲全体の存在感をも照らし出しているかのような印象を受けます。これは言うなれば共同アレンジャーの清水靖晃の功績であるとも言えましょう。そんな清水のサウンドセンスとNigel Walkerの緻密なミックスにより全体的に緩やかな曲調が相まって音の粒が立ち、それが音の深さを物語っているのです。そのような緻密なサウンドが支える楽曲はメロディとしては弱い部分があるものの、「ハチドリの夢」「Bird's Eye」「Diamond」といった楽曲では前作のような冴えを見せてくれています。また忘れてはならないのが、全曲において独特な世界観を醸し出す杉林恭雄の歌詞で、本作で完成を見た土屋サウンドのイメージ構築に多大な貢献をしています(特に「Bird's Eye」の歌詞は素晴らしい)。次作「Time Passenger」ではさらに中近東化が進み過ぎた感があり、全体的なバランスとしては本作が彼の代表作と考えても良いのではないでしょうか。
<Favorite Songs>
・「ハチドリの夢」
しっとりとした曲調に後半のドラマティックな展開が印象的な楽曲。アコーディオン風の音色と枯れたサックスが雰囲気を出していますが、テクニカルなソロ等多彩な表情を見せるギターも良い仕事をしています。後半は土屋お得意の畳み掛けるような盛り上がりを見せます。
・「冬のバラ」
すっかりおなじみとなったMick Karnの不思議なベースラインに乗って比較的ダンサブルに創られたオリエンタルロック。オーケストラヒットの音色もどこか東洋的で、全体的な楽曲のイメージが徹底されています。またラストの逆回転ギターサウンドも秀逸です。
・「Bird's Eye」
David Palmerの強烈なビートに乗るオリエンタルギターロック。アコースティック的なギターサウンドを中心に比較的ワイルドな雰囲気に仕上がっています。間奏やラストのギターソロは音色、フレーズ共にキレがあり相変わらずカッコいいの一言です。
<評点>
・サウンド ★★★★ (練りに練られた打ち込み中心のサウンドに熟練の味)
・メロディ ★★★ (前作がポップ全開なだけにその渋さ加減が際立つ)
・リズム ★★★ (決して速くはないがパワフルなリズムでアクセントに)
・曲構成 ★★★ (前半に地味な楽曲が続くが統一感は感じられる)
・個性 ★★★★ (彼独特のオリエンタリズムがここで頂点に達した感がある)
総合評点: 8点
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テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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