「STARBOW I〜たんぽぽ畑でつかまえて〜」 スターボー
「STARBOW I〜たんぽぽ畑でつかまえて〜」 (1983 ポリドール)
スターボー

<members>
NAKATO(中里采路):vocal
IMATO(今里沙渚):vocal
YAETO(渋谷めぐみ):vocal
1.「プロローグ」 曲・編:清水信之
2.「月世界ナイト」 詞:松本隆 曲:細野晴臣 編:清水信之
3.「TOKYOベイ ブルース」 詞:松本隆 曲・編:細野晴臣
4.「火星のプリンセス」 詞:松本隆 曲:細野晴臣 編:清水信之
5.「100億光年の恋人」 詞:松本隆 曲:細野晴臣 編:清水信之
6.「ハートブレイク太陽族」 詞:松本隆 曲・編:細野晴臣
7.「エピローグ」 曲・編:清水信之
8.「たんぽぽ畑でつかまえて」 詞:麻生香太郎 曲・編:馬飼野康二
9.「踊れ LA・TA・TA」 詞・曲:辻畑鉄也 編:MASH
10.「センチ メタリック ナイト」 詞:売野雅勇 曲・編:馬飼野康二
11.「摩天楼パラダイス」 詞:売野雅勇 曲・編:馬飼野康二
12.「テレパシーライダー」 詞:よこすか未美 曲:大本恭敬 編:馬飼野康二
13.「CAN'T SLEEP」 詞:売野雅勇 曲・編:馬飼野康二
14.「WA・KA・RE」 詞:よこすか未美 曲:大本恭敬 編:馬飼野康二
produced by 中村準良・恒川光昭
engineered by 伊藤昭男・松本裕
● 清水信之大活躍のテクノSIDEとうらぶれたアイドルSIDEが対照的な時代の徒花的怪作
太陽系第10惑星「スターボー」から脱出し、地球に「A・I」を伝えるためにやってきた宇宙三銃士スターボー。シングル「ハートブレイク太陽族」のインパクトは当時鮮烈な印象を残しました(売れませんでしたが)。ショートカットにまとめた性別不明の容姿、語尾が下がるも妙に伸びのある独特の歌唱法、当時流行の松本隆+細野晴臣コンビのテクノポップに乗っ取った不思議サウンドに、なぜかヤンキー世界を彷佛とさせる歌詞のギャップ・・・どれをとっても色物と捉えられても仕方のないコンセプトでした。しかしその路線もあっさり2ndシングル「たんぽぽ畑でつかまえて」で方向転換し、地球に帰化したとの理由で正統派アイドルPOPSを基本とした楽曲をリリースしました。その後にリリースされたスターボー唯一のアルバムが本作となります。
宇宙人時代と地球帰化後の楽曲が二手に分けられたこのアルバムはその対称性を楽しむのも良いのですが、やはり宇宙人SIDEの完成度の高さに耳を持っていかれることでしょう。スターボーといえば細野晴臣の徒花作品というイメージを持たれがちですが、細野はシングル曲以外は作曲のみに専念し、宇宙人SIDE7曲中5曲は清水信之がアレンジを担当しています。強力なテクノインストを含め、彼の担当した3曲はYMO以上に宇宙を意識したテクノサウンドなので非常にオススメです。かたや地球帰化SIDEは馬飼野康二SIDEといって良いほどで、正統派アイドルPOPSといっても、宇宙人時代の残り香漂う歌詞世界とうっすら効果的なシンセサウンドを楽しむことができます。「踊れ LA・TA・TA」はピカソ結成前の辻畑鉄也楽曲という渋いところも突いています。このように後半も非常に侮れない楽曲ぞろい(それにクセはありますが歌も非常に上手いですよ)ですが、やはり月並みな意見といえども、宇宙人SIDEは2曲ほど追加して独立したコンセプトで作品にした方が歴史に残ったのではないかと思います(ある意味十分歴史に残っていますが)。ただこうして現在でも復刻されるということは、記憶に残るアイドルであったという証拠なのでしょう。アイドルとはこのような刹那的なものなのかもしれません。
<Favorite Songs>
・「月世界ナイト」
宇宙SIDEのスタートを飾るコンセプチュアルな楽曲。「ハートブレイク太陽族」以上に宇宙を意識した世界観に清水信之のテクノアレンジがしっかりハマっています。それにしてもこのぶっきらぼうな歌い方(特に右端の人)、素晴らしいです。「S・T・A・R・B・O・W」のボコーダーは完全にYMO「TECHNOPOLIS」を意識していますねw
・「火星のプリンセス」
典型的なテクノシーケンスベースによってCOOLな質感を表現することに成功した楽曲。マシナリーなリズム、効果音的なギター、YMO以上にテクノを演出する清水信之の才能が表出した本作中最高傑作です。
・「WA・KA・RE」
最後を飾るにふさわしいワルツ調の楽曲。Aメロのうらぶれたマイナー調のメロディは雰囲気満点です。どちらかといえば宇宙人時代に近い質感です。サビのハモリ部分はどこか切迫感を感じて恐怖すら感じます。また、Aメロでフェイドアウトしていく救いのなさもスターボーらしくて正解だと思いました。
<評点>
・サウンド ★★★★ (馬飼野アレンジも巧みだが清水サウンドが強烈過ぎる)
・メロディ ★★ (細野メロは貫禄だが、意外と地球帰化後の作品も聴ける)
・リズム ★★ (音色は良いが単調でマシナリーなリズムを刻む傾向)
・曲構成 ★ (A面の世界を貫いていればかなりの高評価だったのですが)
・個性 ★★ (宇宙人時代の個性が強烈だが、あっさり方向転換)
総合評点: 7点
スターボー

<members>
NAKATO(中里采路):vocal
IMATO(今里沙渚):vocal
YAETO(渋谷めぐみ):vocal
1.「プロローグ」 曲・編:清水信之
2.「月世界ナイト」 詞:松本隆 曲:細野晴臣 編:清水信之
3.「TOKYOベイ ブルース」 詞:松本隆 曲・編:細野晴臣
4.「火星のプリンセス」 詞:松本隆 曲:細野晴臣 編:清水信之
5.「100億光年の恋人」 詞:松本隆 曲:細野晴臣 編:清水信之
6.「ハートブレイク太陽族」 詞:松本隆 曲・編:細野晴臣
7.「エピローグ」 曲・編:清水信之
8.「たんぽぽ畑でつかまえて」 詞:麻生香太郎 曲・編:馬飼野康二
9.「踊れ LA・TA・TA」 詞・曲:辻畑鉄也 編:MASH
10.「センチ メタリック ナイト」 詞:売野雅勇 曲・編:馬飼野康二
11.「摩天楼パラダイス」 詞:売野雅勇 曲・編:馬飼野康二
12.「テレパシーライダー」 詞:よこすか未美 曲:大本恭敬 編:馬飼野康二
13.「CAN'T SLEEP」 詞:売野雅勇 曲・編:馬飼野康二
14.「WA・KA・RE」 詞:よこすか未美 曲:大本恭敬 編:馬飼野康二
produced by 中村準良・恒川光昭
engineered by 伊藤昭男・松本裕
● 清水信之大活躍のテクノSIDEとうらぶれたアイドルSIDEが対照的な時代の徒花的怪作
太陽系第10惑星「スターボー」から脱出し、地球に「A・I」を伝えるためにやってきた宇宙三銃士スターボー。シングル「ハートブレイク太陽族」のインパクトは当時鮮烈な印象を残しました(売れませんでしたが)。ショートカットにまとめた性別不明の容姿、語尾が下がるも妙に伸びのある独特の歌唱法、当時流行の松本隆+細野晴臣コンビのテクノポップに乗っ取った不思議サウンドに、なぜかヤンキー世界を彷佛とさせる歌詞のギャップ・・・どれをとっても色物と捉えられても仕方のないコンセプトでした。しかしその路線もあっさり2ndシングル「たんぽぽ畑でつかまえて」で方向転換し、地球に帰化したとの理由で正統派アイドルPOPSを基本とした楽曲をリリースしました。その後にリリースされたスターボー唯一のアルバムが本作となります。
宇宙人時代と地球帰化後の楽曲が二手に分けられたこのアルバムはその対称性を楽しむのも良いのですが、やはり宇宙人SIDEの完成度の高さに耳を持っていかれることでしょう。スターボーといえば細野晴臣の徒花作品というイメージを持たれがちですが、細野はシングル曲以外は作曲のみに専念し、宇宙人SIDE7曲中5曲は清水信之がアレンジを担当しています。強力なテクノインストを含め、彼の担当した3曲はYMO以上に宇宙を意識したテクノサウンドなので非常にオススメです。かたや地球帰化SIDEは馬飼野康二SIDEといって良いほどで、正統派アイドルPOPSといっても、宇宙人時代の残り香漂う歌詞世界とうっすら効果的なシンセサウンドを楽しむことができます。「踊れ LA・TA・TA」はピカソ結成前の辻畑鉄也楽曲という渋いところも突いています。このように後半も非常に侮れない楽曲ぞろい(それにクセはありますが歌も非常に上手いですよ)ですが、やはり月並みな意見といえども、宇宙人SIDEは2曲ほど追加して独立したコンセプトで作品にした方が歴史に残ったのではないかと思います(ある意味十分歴史に残っていますが)。ただこうして現在でも復刻されるということは、記憶に残るアイドルであったという証拠なのでしょう。アイドルとはこのような刹那的なものなのかもしれません。
<Favorite Songs>
・「月世界ナイト」
宇宙SIDEのスタートを飾るコンセプチュアルな楽曲。「ハートブレイク太陽族」以上に宇宙を意識した世界観に清水信之のテクノアレンジがしっかりハマっています。それにしてもこのぶっきらぼうな歌い方(特に右端の人)、素晴らしいです。「S・T・A・R・B・O・W」のボコーダーは完全にYMO「TECHNOPOLIS」を意識していますねw
・「火星のプリンセス」
典型的なテクノシーケンスベースによってCOOLな質感を表現することに成功した楽曲。マシナリーなリズム、効果音的なギター、YMO以上にテクノを演出する清水信之の才能が表出した本作中最高傑作です。
・「WA・KA・RE」
最後を飾るにふさわしいワルツ調の楽曲。Aメロのうらぶれたマイナー調のメロディは雰囲気満点です。どちらかといえば宇宙人時代に近い質感です。サビのハモリ部分はどこか切迫感を感じて恐怖すら感じます。また、Aメロでフェイドアウトしていく救いのなさもスターボーらしくて正解だと思いました。
<評点>
・サウンド ★★★★ (馬飼野アレンジも巧みだが清水サウンドが強烈過ぎる)
・メロディ ★★ (細野メロは貫禄だが、意外と地球帰化後の作品も聴ける)
・リズム ★★ (音色は良いが単調でマシナリーなリズムを刻む傾向)
・曲構成 ★ (A面の世界を貫いていればかなりの高評価だったのですが)
・個性 ★★ (宇宙人時代の個性が強烈だが、あっさり方向転換)
総合評点: 7点
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テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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