「浮遊空間」 亜蘭知子
「浮遊空間」(1983 ワーナーパイオニア)
亜蘭知子:vocal・chorus

1.「BODY TO BODY」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
2.「LONELY NIGHT」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
3.「I'M IN LOVE」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
4.「ジ・レ・ン・マ−25才の憂鬱」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
5.「MIDNIGHT PRETENDERS」 詞:亜蘭知子 曲:織田哲郎 編:西村昌敏
6.「ひと夏のタペストリー」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
7.「HANNYA(般若)」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
8.「しゃくなイエスタディ」 詞:亜蘭知子 曲:笹路正徳 編:西村昌敏
9.「BABY, DON'T YOU CRY ANYMORE」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
<support musician>
北島健二:guitar
西村昌敏:bass・synthesizers・Emulator・chorus
樋沢達彦:bass
山田亘:drums
中島政雄:piano・electric piano・synthesizers
岩本正樹:synthesizers
横田龍一郎:synthesizers
和田晴彦:synthesizers
古村俊彦:sax
水原明子:chorus
梅野貴典:synthesizer manipulate
柴田英隆:synthesizer manipulate・synthesizer's drums・type
produced by 長戸大幸・Image Forum
sound produced by 西村昌敏
engineered by 西秀男
● チープなリゾートデジタルポップ!随所に実験精神が光る後のFENCE OF DEFENSE全員参加の傑作
B'zやTUBE、T-BOLAN等々90年代前半に空前のブームを巻き起こしたビーイング系アーティスト。音楽プロデューサー長戸大幸率いるビーイングは78年に設立されましたが、織田哲郎らと並ぶ初期アーティストの1人が亜蘭知子です。後にビーイング系アーティストの作詞家として大活躍する彼女ですがアーティストとしても地道に活動しており、笹路正徳や織田哲郎などの同僚らをプロデュースに迎えつつ洗練されたシティポップをリリースしていました。そして本作は83年にリリースされた彼女にとって3枚目のアルバムとなります。
本作の特徴はなんといっても細野晴臣率いるF.O.Eへの参加やFENCE OF DEFENSEのベーシスト&サウンドメイカーとして知られている西村昌敏(後に麻聡に改名)をサウンドプロデュースに迎えていることでしょう。83年といえば西村がまだどちらのユニットにも参加していない時期であり、アーティストとしてもまだ駆け出しの頃であり、この抜擢には先見の明があったと言わざるを得ません。西村はその若さ溢れる新たなサウンドへの衝動をほとばしらせて実験的な楽曲に挑戦しています。北島健二、山田亘といった後のFENCE OF DEFENSEのメンバーも参加した本作は、特にオープニングの「BODY TO BODY」ではデジタルサウンドをハードロックに融合させたFENCE OF DEFENSEサウンドの前哨戦といった趣です。その他の楽曲にしても80年代のビーイング的なリゾート感覚溢れるPOPSとサンプラーを使用したアヴァンギャルドPOPSを織り交ぜた構成で、マニアックな視点からも楽しめる作品になっています。亜蘭もそのような奔放なサウンドに振り回されることなく、その美貌に似合わぬ腰の入った歌唱で、さまざまな表情を見せているのも興味深いところでしょう。若き才能を果敢に起用したプロデューサー長戸大幸の姿勢が、この好盤を生み出したと言えるのではないでしょうか。
<Favorite Songs>
・「BODY TO BODY」
シンセとハードロックの融合に挑戦したFENCE OF DEFENSEの前身とも言えるオープニングナンバー。亜蘭のヴォーカル以上に西村昌敏の特徴あるコーラスが目立ちます。そして女性ヴォーカルモノに似合わず北島健二のハードなギターソロが炸裂しているところも痛快です。
・「ジ・レ・ン・マ−25才の憂鬱」
アシッドなシーケンスとエフェクティブなリズムが斬新なテクノ寄りの楽曲。このようないかにもマシナリーな実験的楽曲を臆することなく散りばめているのも本作の売りと言ってもよいでしょう。当時まだ珍しかったサンプラー、Emulatorも多用しています。
・「HANNYA(般若)」
本作の中でも最もアヴァンギャルドな実験作。声を重ね合わせエフェクティブに処理された亜蘭の歌声はこれ以上になく低く濁声で、これぞ西村ライムといったところか。サビのなんとも不気味な高音ボイスも、濁声との対比でその世界観をさらに奇妙なものにしています。効果的なギター、サンプラーの使い方も斬新で、何より救いのなさそうなメロディがとにかく怖いですw
<評点>
・サウンド ★★★★ (この手のアーティストにしてはアレンジでかなり冒険)
・メロディ ★★ (既にこの頃より西村のメロディセンスには光るものが)
・リズム ★★★ (リズムマシンを中心としたチープな音が逆にいい味)
・曲構成 ★★★ (現実と非現実を対比させたような構成だが、統一感はある)
・個性 ★★ (恐らく彼女の作品の中でも異色なので個性的と言うには?)
総合評点: 8点
亜蘭知子:vocal・chorus

1.「BODY TO BODY」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
2.「LONELY NIGHT」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
3.「I'M IN LOVE」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
4.「ジ・レ・ン・マ−25才の憂鬱」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
5.「MIDNIGHT PRETENDERS」 詞:亜蘭知子 曲:織田哲郎 編:西村昌敏
6.「ひと夏のタペストリー」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
7.「HANNYA(般若)」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
8.「しゃくなイエスタディ」 詞:亜蘭知子 曲:笹路正徳 編:西村昌敏
9.「BABY, DON'T YOU CRY ANYMORE」 詞:亜蘭知子 曲・編:西村昌敏
<support musician>
北島健二:guitar
西村昌敏:bass・synthesizers・Emulator・chorus
樋沢達彦:bass
山田亘:drums
中島政雄:piano・electric piano・synthesizers
岩本正樹:synthesizers
横田龍一郎:synthesizers
和田晴彦:synthesizers
古村俊彦:sax
水原明子:chorus
梅野貴典:synthesizer manipulate
柴田英隆:synthesizer manipulate・synthesizer's drums・type
produced by 長戸大幸・Image Forum
sound produced by 西村昌敏
engineered by 西秀男
● チープなリゾートデジタルポップ!随所に実験精神が光る後のFENCE OF DEFENSE全員参加の傑作
B'zやTUBE、T-BOLAN等々90年代前半に空前のブームを巻き起こしたビーイング系アーティスト。音楽プロデューサー長戸大幸率いるビーイングは78年に設立されましたが、織田哲郎らと並ぶ初期アーティストの1人が亜蘭知子です。後にビーイング系アーティストの作詞家として大活躍する彼女ですがアーティストとしても地道に活動しており、笹路正徳や織田哲郎などの同僚らをプロデュースに迎えつつ洗練されたシティポップをリリースしていました。そして本作は83年にリリースされた彼女にとって3枚目のアルバムとなります。
本作の特徴はなんといっても細野晴臣率いるF.O.Eへの参加やFENCE OF DEFENSEのベーシスト&サウンドメイカーとして知られている西村昌敏(後に麻聡に改名)をサウンドプロデュースに迎えていることでしょう。83年といえば西村がまだどちらのユニットにも参加していない時期であり、アーティストとしてもまだ駆け出しの頃であり、この抜擢には先見の明があったと言わざるを得ません。西村はその若さ溢れる新たなサウンドへの衝動をほとばしらせて実験的な楽曲に挑戦しています。北島健二、山田亘といった後のFENCE OF DEFENSEのメンバーも参加した本作は、特にオープニングの「BODY TO BODY」ではデジタルサウンドをハードロックに融合させたFENCE OF DEFENSEサウンドの前哨戦といった趣です。その他の楽曲にしても80年代のビーイング的なリゾート感覚溢れるPOPSとサンプラーを使用したアヴァンギャルドPOPSを織り交ぜた構成で、マニアックな視点からも楽しめる作品になっています。亜蘭もそのような奔放なサウンドに振り回されることなく、その美貌に似合わぬ腰の入った歌唱で、さまざまな表情を見せているのも興味深いところでしょう。若き才能を果敢に起用したプロデューサー長戸大幸の姿勢が、この好盤を生み出したと言えるのではないでしょうか。
<Favorite Songs>
・「BODY TO BODY」
シンセとハードロックの融合に挑戦したFENCE OF DEFENSEの前身とも言えるオープニングナンバー。亜蘭のヴォーカル以上に西村昌敏の特徴あるコーラスが目立ちます。そして女性ヴォーカルモノに似合わず北島健二のハードなギターソロが炸裂しているところも痛快です。
・「ジ・レ・ン・マ−25才の憂鬱」
アシッドなシーケンスとエフェクティブなリズムが斬新なテクノ寄りの楽曲。このようないかにもマシナリーな実験的楽曲を臆することなく散りばめているのも本作の売りと言ってもよいでしょう。当時まだ珍しかったサンプラー、Emulatorも多用しています。
・「HANNYA(般若)」
本作の中でも最もアヴァンギャルドな実験作。声を重ね合わせエフェクティブに処理された亜蘭の歌声はこれ以上になく低く濁声で、これぞ西村ライムといったところか。サビのなんとも不気味な高音ボイスも、濁声との対比でその世界観をさらに奇妙なものにしています。効果的なギター、サンプラーの使い方も斬新で、何より救いのなさそうなメロディがとにかく怖いですw
<評点>
・サウンド ★★★★ (この手のアーティストにしてはアレンジでかなり冒険)
・メロディ ★★ (既にこの頃より西村のメロディセンスには光るものが)
・リズム ★★★ (リズムマシンを中心としたチープな音が逆にいい味)
・曲構成 ★★★ (現実と非現実を対比させたような構成だが、統一感はある)
・個性 ★★ (恐らく彼女の作品の中でも異色なので個性的と言うには?)
総合評点: 8点
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テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
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