「POP RATIO」 NICE MUSIC
「POP RATIO」 (1995 ビクター)
NICE MUSIC

<members>
佐藤清喜:vocal・guitars・computer & synthesizer programming
清水雄史:vocal・keyboards
1.「KISSはカラーポップ (Album Version)」
詞:サエキけんぞう・佐藤清喜 曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC・Tony Mansfield
2.「Star Parade」 詞・曲:佐藤清喜 編:冨田恵一
3.「Venus in Summer」 詞・曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
4.「Ordinary Lovers」 詞・曲:清水雄史 編:NICE MUSIC・90 West Jazz Band
5.「恋はミルキーウェイ」
詞:サエキけんぞう・佐藤清喜 曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
6.「銀の星屑」 詞・曲:佐藤清喜 編:冨田恵一
7.「クールな瞳のJENNY」 詞・曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
8.「空の上でふりむいて」
詞:サエキけんぞう・佐藤清喜 曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
9.「白銀のステージ」 詞・曲:清水雄史 編:NICE MUSIC
10.「Snowblind」 詞・曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
11.「心の鏡」 詞・曲:清水雄史 編:NICE MUSIC
12.「愛すべき世界」 詞・曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC・冨田恵一
<support musician>
桜井芳樹:electric guitar・12 strings guitar・guitar solo
根本温彦:electric guitar・acoustic guitar
寺島邦夫:banjo
角田敦:bass
長 忠:drums
田中紀彦:piano
渡辺貴浩:Wurlizer
国見智子:trumpet
早房長隆:trombone
竹林紀久:cornet
杉原丈史:tuba
清水幹雄:clarinet
桑野聖:violin
藤家泉子:violin
両角りか:viola
四家卯大:cello
田沢智:background vocal
飯田希和:chorus
田崎良子:chorus
Tony Mansfield:computer & synthesizer programming
冨田恵一:computer & synthesizer programming・acoustic guitar・6 strings bass・background vocal・strings arrangement
Rob Fisher:additional computer & synthesizer programming
produced by NICE MUSIC・Tony Mansfield・Out to Lunch
mixing engineered by 土井章嗣・Tony Mansfield・松田龍太
recording engineered by 土井章嗣・松田龍太
● POPSユニットの威信を賭けた珠玉のメロディ&サウンド!捨て曲皆無の名作ラストアルバム
YMOの影響を受けたエレクトリックポップなサウンドとソフトロックの後継者的なキラーメロディが同居した貴重なポップユニットであったNICE MUSICは、3rdアルバムの名盤「Across The Universe」で完全にそれまでのイメージを脱却し、開き直ったかのようなシンセポップで本領発揮を果たしました。この名盤に引き続いてリリースされたのが結果的にラストアルバムとなった本作です。しかしこの作品は前作の宇宙感覚溢れる作風からメロディ志向にシフトした形となり、本気でメロディに向き合った結果として全曲シングルを切ることができるほどのクオリティを備えた珠玉の作品群がずらりと並んでいます。
もちろん彼らの得意技である電子音を織り交ぜた多彩できらびやかなシンセアレンジは本作でも全開ですが、本作は今まで彼らのみでこなしていたアレンジについて、Tony Mansfield(!)や冨田恵一、清水雄史の父親のバンドである90 West Jazz Bandといった外部のアーティストを招いていることも特徴で、それに伴い打ち込みだけでなく生楽器も違和感なく取り入れられ、シンセポップとは一概に言えないほどサウンド的にもしっかり融合が図られています。しかしそんなアレンジャー陣の活躍よりも本作で目立つのは、佐藤と清水が作り上げた楽曲自体のクオリティの高さです。これまでも彼らが得意としていた懐かしさと切なさを同居させたキラーフレーズは本作でも連発、何より驚くべきは全曲においてその楽曲群の「質」が最後まで落ちないことで、その部分はヴォーカルの弱さで過小評価されがちな彼らがさらに再評価されるべき特徴の1つであると言えるでしょう。前作「Across The Universe」と本作の2枚の対照的な名盤によって力を使い果たしたかのように彼らは解散しますが、その類稀なポップセンスは佐藤の夫婦ユニットmicrostarに後年も引き継がれていくことになります。
<Favorite Songs>
・「KISSはカラーポップ (Album Version)」
シングルカットの楽曲をあのTony Mansfieldがリアレンジ。ボコーダーコーラスにキラキラしたシンセ、爽やかで柔らかいシンセパッドが心地良いポップソングで、このAlbum Versionでは間奏のシンセストリングスにビブラートをかけているのが微妙にクセになる味です。
・「Snowblind」
アカペラ的コーラスと足踏みオルガンが切ない珠玉のウィンターソング。本作ではこれまで以上にコーラスが目立つ作風が多く、この楽曲も例外ではありません。特にこの楽曲ではコーラスの盛り上げ(特に後半)でサビのキラーメロディの良さを引き立てています。
・「心の鏡」
アルペジオなシーケンスが目立つNICE MUSIC特有のメロディアスなエレポップソング。滲むようなシンセパッドと淡々と刻む打ち込みシンセベースは前作のシンセポップ路線を踏襲しているかのようです。間奏のハーモニカも未来的なサウンドなのに懐かしさが同居した印象を醸し出すのに一役買っています。
<評点>
・サウンド ★★★★★(外部編曲者の導入で新境地を垣間見せる玄人好みのサウンド)
・メロディ ★★★★★(良質のフレーズをふんだんに詰め込んだポップソングの真髄)
・リズム ★★★ (ほとんど打ち込みのリズムとはいえ地味ながら凝り性な音色)
・曲構成 ★★★★★(12曲に全く捨て曲がない高めで安定したクオリティが光る)
・個性 ★★★★ (良質なメロディ&サウンドが同居した貴重なユニットだった)
総合評点: 10点
NICE MUSIC

<members>
佐藤清喜:vocal・guitars・computer & synthesizer programming
清水雄史:vocal・keyboards
1.「KISSはカラーポップ (Album Version)」
詞:サエキけんぞう・佐藤清喜 曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC・Tony Mansfield
2.「Star Parade」 詞・曲:佐藤清喜 編:冨田恵一
3.「Venus in Summer」 詞・曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
4.「Ordinary Lovers」 詞・曲:清水雄史 編:NICE MUSIC・90 West Jazz Band
5.「恋はミルキーウェイ」
詞:サエキけんぞう・佐藤清喜 曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
6.「銀の星屑」 詞・曲:佐藤清喜 編:冨田恵一
7.「クールな瞳のJENNY」 詞・曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
8.「空の上でふりむいて」
詞:サエキけんぞう・佐藤清喜 曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
9.「白銀のステージ」 詞・曲:清水雄史 編:NICE MUSIC
10.「Snowblind」 詞・曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC
11.「心の鏡」 詞・曲:清水雄史 編:NICE MUSIC
12.「愛すべき世界」 詞・曲:佐藤清喜 編:NICE MUSIC・冨田恵一
<support musician>
桜井芳樹:electric guitar・12 strings guitar・guitar solo
根本温彦:electric guitar・acoustic guitar
寺島邦夫:banjo
角田敦:bass
長 忠:drums
田中紀彦:piano
渡辺貴浩:Wurlizer
国見智子:trumpet
早房長隆:trombone
竹林紀久:cornet
杉原丈史:tuba
清水幹雄:clarinet
桑野聖:violin
藤家泉子:violin
両角りか:viola
四家卯大:cello
田沢智:background vocal
飯田希和:chorus
田崎良子:chorus
Tony Mansfield:computer & synthesizer programming
冨田恵一:computer & synthesizer programming・acoustic guitar・6 strings bass・background vocal・strings arrangement
Rob Fisher:additional computer & synthesizer programming
produced by NICE MUSIC・Tony Mansfield・Out to Lunch
mixing engineered by 土井章嗣・Tony Mansfield・松田龍太
recording engineered by 土井章嗣・松田龍太
● POPSユニットの威信を賭けた珠玉のメロディ&サウンド!捨て曲皆無の名作ラストアルバム
YMOの影響を受けたエレクトリックポップなサウンドとソフトロックの後継者的なキラーメロディが同居した貴重なポップユニットであったNICE MUSICは、3rdアルバムの名盤「Across The Universe」で完全にそれまでのイメージを脱却し、開き直ったかのようなシンセポップで本領発揮を果たしました。この名盤に引き続いてリリースされたのが結果的にラストアルバムとなった本作です。しかしこの作品は前作の宇宙感覚溢れる作風からメロディ志向にシフトした形となり、本気でメロディに向き合った結果として全曲シングルを切ることができるほどのクオリティを備えた珠玉の作品群がずらりと並んでいます。
もちろん彼らの得意技である電子音を織り交ぜた多彩できらびやかなシンセアレンジは本作でも全開ですが、本作は今まで彼らのみでこなしていたアレンジについて、Tony Mansfield(!)や冨田恵一、清水雄史の父親のバンドである90 West Jazz Bandといった外部のアーティストを招いていることも特徴で、それに伴い打ち込みだけでなく生楽器も違和感なく取り入れられ、シンセポップとは一概に言えないほどサウンド的にもしっかり融合が図られています。しかしそんなアレンジャー陣の活躍よりも本作で目立つのは、佐藤と清水が作り上げた楽曲自体のクオリティの高さです。これまでも彼らが得意としていた懐かしさと切なさを同居させたキラーフレーズは本作でも連発、何より驚くべきは全曲においてその楽曲群の「質」が最後まで落ちないことで、その部分はヴォーカルの弱さで過小評価されがちな彼らがさらに再評価されるべき特徴の1つであると言えるでしょう。前作「Across The Universe」と本作の2枚の対照的な名盤によって力を使い果たしたかのように彼らは解散しますが、その類稀なポップセンスは佐藤の夫婦ユニットmicrostarに後年も引き継がれていくことになります。
<Favorite Songs>
・「KISSはカラーポップ (Album Version)」
シングルカットの楽曲をあのTony Mansfieldがリアレンジ。ボコーダーコーラスにキラキラしたシンセ、爽やかで柔らかいシンセパッドが心地良いポップソングで、このAlbum Versionでは間奏のシンセストリングスにビブラートをかけているのが微妙にクセになる味です。
・「Snowblind」
アカペラ的コーラスと足踏みオルガンが切ない珠玉のウィンターソング。本作ではこれまで以上にコーラスが目立つ作風が多く、この楽曲も例外ではありません。特にこの楽曲ではコーラスの盛り上げ(特に後半)でサビのキラーメロディの良さを引き立てています。
・「心の鏡」
アルペジオなシーケンスが目立つNICE MUSIC特有のメロディアスなエレポップソング。滲むようなシンセパッドと淡々と刻む打ち込みシンセベースは前作のシンセポップ路線を踏襲しているかのようです。間奏のハーモニカも未来的なサウンドなのに懐かしさが同居した印象を醸し出すのに一役買っています。
<評点>
・サウンド ★★★★★(外部編曲者の導入で新境地を垣間見せる玄人好みのサウンド)
・メロディ ★★★★★(良質のフレーズをふんだんに詰め込んだポップソングの真髄)
・リズム ★★★ (ほとんど打ち込みのリズムとはいえ地味ながら凝り性な音色)
・曲構成 ★★★★★(12曲に全く捨て曲がない高めで安定したクオリティが光る)
・個性 ★★★★ (良質なメロディ&サウンドが同居した貴重なユニットだった)
総合評点: 10点
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テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
「METAMATIC」 John Foxx
「METAMATIC」(1980 Virgin)
John Foxx:vocals・rhythm machines・synthesizers

1.「PLAZA」 John Foxx
2.「HE'S A LIQUID」 John Foxx
3.「UNDERPASS」 John Foxx
4.「METAL BEAT」 John Foxx
5.「NO-ONE DRIVING」 John Foxx
6.「A NEW KIND OF MAN」 John Foxx
7.「BLURRED GIRL」 John Foxx
8.「030」 John Foxx
9.「TIDAL WAVE」 John Foxx
10.「TOUCH AND GO」 John Foxx
<support musician>
Jake Durant:bass
John Barker:synthesizers
produced by John Foxx
engineered by Gareth Jones
● 無機質なシンセを中心とした1人多重録音を実践したサイバーPOPS界カリスマの名盤
今でも人気の高いテクノポップの名盤の1つにUltravox!「System Of Romance」が挙げられることが多いのですが、パンクからニューウェーブに至る橋渡し的な作品としてGary Numanなど同系統の先鋭的なアーティストに多大な影響を与えました。まだMidge Ureが加入する前のUltravoxのフロントを張っていたのがJohn Foxxです。彼はテクノポップブーム前夜にUltravoxから脱退しソロ活動を開始、惜しみなくシンセなどの電子楽器を使い倒した多重録音による文字通りソロ作品をリリース、彼の目指すべき音楽的志向を世に問うことになります。これが現在でもテクノの名盤との呼び声が高い本作です。
後にDepeche ModeやEinstürzende Neubautenを手掛けたGareth Jonesにエンジニアリングされたサウンドは、いかにも電力を使ったような粘り気のある電子音のフレーズが満載で、しかも比較的マイナー調で冷たい曲調が全体を占めており、より無機質な電子音が際立つ格好となっています。そんな中John Foxxの語尾が下がるようなダウナーな歌唱法は楽曲の性質に合致していると言えるでしょう。また1つ1つ作り上げたリズムマシンの音色がモジュレーション系の音色を多用するシンセサウンドの中で、時には素朴に、時には迫力を感じさせるなど本作の特徴の1つとなっていると思います。そしてこれらをほぼ1人で作り上げていくストイックな姿勢も本作を孤高な位置に至らしめていますが、当時の電子楽器特有のひんやりしたCOOLな感覚はJohnの中では本作で完結し、生楽器を取り入れたよりポップな方向へとシフトしていくことになります。
<Favorite Songs>
・「METAL BEAT」
シンセとリズムマシンが淡々とフレーズを刻んでいくシンプルな電子ポップ。なんといっても間奏のメタルパーカッション音が圧巻で、シンセで作り上げたとおぼしきあのリズムは、既にインダストリアルの先駆けともなっています。
・「A NEW KIND OF MAN」
オリエンタルなフレーズが特徴の本作中でもノリが良い方の楽曲。話すように歌うJohn Foxxの歌唱もノイジーなシーケンスとハウスミュージックの先取りすら感じさせる跳ねるリズムで、自然とテンション高くなります。
・「TOUCH AND GO」
マイナーメロディとメタリックリズム&冷たいシンセ音が絡み合った典型的なJohn Foxx楽曲。後半のフレーズの繰り返しはミニマルミュージックを想起させますが、この繰り返しによる麻薬作用もテクノ的な楽曲の魅力と言えるでしょう。
<評点>
・サウンド ★★★★ (典型的などぎつい電力オーバーな音色が本作の個性を決定)
・メロディ ★★ (お世辞にもポップとは言えないぶっきらぼうなメロディ)
・リズム ★★★ (金属的音色など実験的なリズムに挑んでいるのも好印象)
・曲構成 ★ (同じ系統の楽曲が並ぶがパットしない楽曲もちらほら)
・個性 ★★ (独力で丹念に作り上げたシンセの冷たい質感は特筆すべき)
総合評点: 7点
John Foxx:vocals・rhythm machines・synthesizers

1.「PLAZA」 John Foxx
2.「HE'S A LIQUID」 John Foxx
3.「UNDERPASS」 John Foxx
4.「METAL BEAT」 John Foxx
5.「NO-ONE DRIVING」 John Foxx
6.「A NEW KIND OF MAN」 John Foxx
7.「BLURRED GIRL」 John Foxx
8.「030」 John Foxx
9.「TIDAL WAVE」 John Foxx
10.「TOUCH AND GO」 John Foxx
<support musician>
Jake Durant:bass
John Barker:synthesizers
produced by John Foxx
engineered by Gareth Jones
● 無機質なシンセを中心とした1人多重録音を実践したサイバーPOPS界カリスマの名盤
今でも人気の高いテクノポップの名盤の1つにUltravox!「System Of Romance」が挙げられることが多いのですが、パンクからニューウェーブに至る橋渡し的な作品としてGary Numanなど同系統の先鋭的なアーティストに多大な影響を与えました。まだMidge Ureが加入する前のUltravoxのフロントを張っていたのがJohn Foxxです。彼はテクノポップブーム前夜にUltravoxから脱退しソロ活動を開始、惜しみなくシンセなどの電子楽器を使い倒した多重録音による文字通りソロ作品をリリース、彼の目指すべき音楽的志向を世に問うことになります。これが現在でもテクノの名盤との呼び声が高い本作です。
後にDepeche ModeやEinstürzende Neubautenを手掛けたGareth Jonesにエンジニアリングされたサウンドは、いかにも電力を使ったような粘り気のある電子音のフレーズが満載で、しかも比較的マイナー調で冷たい曲調が全体を占めており、より無機質な電子音が際立つ格好となっています。そんな中John Foxxの語尾が下がるようなダウナーな歌唱法は楽曲の性質に合致していると言えるでしょう。また1つ1つ作り上げたリズムマシンの音色がモジュレーション系の音色を多用するシンセサウンドの中で、時には素朴に、時には迫力を感じさせるなど本作の特徴の1つとなっていると思います。そしてこれらをほぼ1人で作り上げていくストイックな姿勢も本作を孤高な位置に至らしめていますが、当時の電子楽器特有のひんやりしたCOOLな感覚はJohnの中では本作で完結し、生楽器を取り入れたよりポップな方向へとシフトしていくことになります。
<Favorite Songs>
・「METAL BEAT」
シンセとリズムマシンが淡々とフレーズを刻んでいくシンプルな電子ポップ。なんといっても間奏のメタルパーカッション音が圧巻で、シンセで作り上げたとおぼしきあのリズムは、既にインダストリアルの先駆けともなっています。
・「A NEW KIND OF MAN」
オリエンタルなフレーズが特徴の本作中でもノリが良い方の楽曲。話すように歌うJohn Foxxの歌唱もノイジーなシーケンスとハウスミュージックの先取りすら感じさせる跳ねるリズムで、自然とテンション高くなります。
・「TOUCH AND GO」
マイナーメロディとメタリックリズム&冷たいシンセ音が絡み合った典型的なJohn Foxx楽曲。後半のフレーズの繰り返しはミニマルミュージックを想起させますが、この繰り返しによる麻薬作用もテクノ的な楽曲の魅力と言えるでしょう。
<評点>
・サウンド ★★★★ (典型的などぎつい電力オーバーな音色が本作の個性を決定)
・メロディ ★★ (お世辞にもポップとは言えないぶっきらぼうなメロディ)
・リズム ★★★ (金属的音色など実験的なリズムに挑んでいるのも好印象)
・曲構成 ★ (同じ系統の楽曲が並ぶがパットしない楽曲もちらほら)
・個性 ★★ (独力で丹念に作り上げたシンセの冷たい質感は特筆すべき)
総合評点: 7点
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テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
「タイム・ミシン」 斉藤美和子
「タイム・ミシン」(1989 徳間ジャパン)
斉藤美和子:vocal

1.「WINTER WINK」 詞・曲:白井貴子 編:大木雄司・米光亮
2.「サヨナラの景色」 詞:さいとうみわこ 曲・編:沖山優司
3.「NEGATIVE HEART」
詞:外間隆史・さいとうみわこ 曲:赤城忠治 編:NIANCO PLATONICA
4.「ハイヒール」 詞:外間隆史 曲:赤城忠治 編:大木雄司
5.「KISS!」 詞:さいとうみわこ 曲・編:大木雄司
6.「Brother」 詞:和久井光司・さいとうみわこ 曲:和久井光司 編:大木雄司
7.「恋人はいつでも」
詞:赤城忠治・さいとうみわこ 曲:赤城忠治 編:NIANCO PLATONICA
8.「12のガーネット」 詞:さいとうみわこ 曲:赤城忠治 編:NIANCO PLATONICA
9.「ロンリー・スターダスト・ダンス」 詞:さいとうみわこ 曲・編:沖山優司
10.「恋のダイヤル6700」
詞:阿久悠(訳詞:R.Northcott) 曲:井上忠夫 編:大木雄司・黒石正博
<support musician>
川喜多美子:vocal
大竹亨:guitars
沖山優司:bass
柏原克巳:drums
鈴木晃:keyboards
大木雄司:computer programming・guitar
黒石正博:horn arrangement
米光亮:strings arrangement
● ノスタルジックなメロディの数々!インディーズ時代の名曲を集めた名作ベスト盤
ガールズPOPSバンドの走りであったタンゴヨーロッパのフロントパーソンであったニャンコこと斉藤美和子はバンド解散後ソロ活動に転じることになります。メジャーデビューこそ1988年の「Girl Meets Boy」まで待つことになりますが、それ以前にもインディーズで精力的に活動、86年にシングル「恋人はいつでも」で再デビュー後もフィンガー5のリメイク「恋のダイヤル6700」やD-DAYとのデュエットシングル「WINTER WINK」のリリースなど良曲を残していました。これらインディー時代の名曲群をコンパイルして、メジャー第2弾でありベスト盤としてリリースされたのが本作です。
元気いっぱいだったタンゴヨーロッパ時代と比較しても明らかに変わったと感じられるほどのしっとりしたガールPOPSを志向していたインディーズ時代は、元FILMSの赤城忠治やジューシィフルーツの沖山優司、スクリーンの和久井光司といった日本のPOPSマスター達を作家陣に迎え、切なくもかわいらしい良曲がずらりと並んできますが、サウンド面をまとめているのはその後も彼女の音楽を支えていく元VOICEのメンバーでLIVE PSY・Sのギタリストとしても活躍していた大木雄司で、彼のエレクトリックな要素を生かした派手さはないが丁寧な音づくりが美しいメロディが作る世界観の幅を広げる役割を果たしていると言えます。サウンド面でも派手さが追求された80年代後半のPOPSシーンにあってストレートなガールズPOPSを引っさげて挑んでいった彼女ですが、メロディ志向のアイドルPOPSが浸透していく90年代には一歩早く決して売れ線には乗らなかったものの、その後ひらがなのさいとうみわこに改名し、歌手としてだけではなく主に作詞家としてガールズPOPSの発展に貢献していくことになります。
<Favorite Songs>
・「WINTER WINK」
当時同じ系統のガールズPOPSを志向していたD-DAYの川喜多美子とのデュエットとしてリリースされたクリスマスソング。ガールロックの先駆者であった白井貴子を作詞作曲に迎え、キュートな声質の2人だからこそ創り出せるメルヘンチックな世界が逆に新鮮です。
・「ハイヒール」
しっとりしたピアノフレーズが叙情的なガールPOPSど真ん中の楽曲。エコーの効いた全体的なミックスがどこかしら雨の日を思い起こさせます。後半のシンセコーラスとウィスパーボイスの絡みが美しいです。
・「Brother」
いかにもな打ち込みドラムが彼女の楽曲の中では新鮮なエレポップ。キュートな楽曲が多い本作の中でもCOOLな部類に入る楽曲で、特にフレットレスベース気味のフレーズが色っぽく「大人」な雰囲気が香ります。
<評点>
・サウンド ★★ (決して派手ではないものの世界を壊さない丁寧な音づくり)
・メロディ ★★★ (十二分にキャッチーなメロディに彩られた楽曲が満載)
・リズム ★★ (ドラム音色にはキレがあるが目新しさというほどではない)
・曲構成 ★★ (ベスト盤にしては統一感のあるサウンドで芯が通っている)
・個性 ★ (ストレート過ぎて印象が薄くなりがちなのが玉にきずか)
総合評点: 7点
斉藤美和子:vocal

1.「WINTER WINK」 詞・曲:白井貴子 編:大木雄司・米光亮
2.「サヨナラの景色」 詞:さいとうみわこ 曲・編:沖山優司
3.「NEGATIVE HEART」
詞:外間隆史・さいとうみわこ 曲:赤城忠治 編:NIANCO PLATONICA
4.「ハイヒール」 詞:外間隆史 曲:赤城忠治 編:大木雄司
5.「KISS!」 詞:さいとうみわこ 曲・編:大木雄司
6.「Brother」 詞:和久井光司・さいとうみわこ 曲:和久井光司 編:大木雄司
7.「恋人はいつでも」
詞:赤城忠治・さいとうみわこ 曲:赤城忠治 編:NIANCO PLATONICA
8.「12のガーネット」 詞:さいとうみわこ 曲:赤城忠治 編:NIANCO PLATONICA
9.「ロンリー・スターダスト・ダンス」 詞:さいとうみわこ 曲・編:沖山優司
10.「恋のダイヤル6700」
詞:阿久悠(訳詞:R.Northcott) 曲:井上忠夫 編:大木雄司・黒石正博
<support musician>
川喜多美子:vocal
大竹亨:guitars
沖山優司:bass
柏原克巳:drums
鈴木晃:keyboards
大木雄司:computer programming・guitar
黒石正博:horn arrangement
米光亮:strings arrangement
● ノスタルジックなメロディの数々!インディーズ時代の名曲を集めた名作ベスト盤
ガールズPOPSバンドの走りであったタンゴヨーロッパのフロントパーソンであったニャンコこと斉藤美和子はバンド解散後ソロ活動に転じることになります。メジャーデビューこそ1988年の「Girl Meets Boy」まで待つことになりますが、それ以前にもインディーズで精力的に活動、86年にシングル「恋人はいつでも」で再デビュー後もフィンガー5のリメイク「恋のダイヤル6700」やD-DAYとのデュエットシングル「WINTER WINK」のリリースなど良曲を残していました。これらインディー時代の名曲群をコンパイルして、メジャー第2弾でありベスト盤としてリリースされたのが本作です。
元気いっぱいだったタンゴヨーロッパ時代と比較しても明らかに変わったと感じられるほどのしっとりしたガールPOPSを志向していたインディーズ時代は、元FILMSの赤城忠治やジューシィフルーツの沖山優司、スクリーンの和久井光司といった日本のPOPSマスター達を作家陣に迎え、切なくもかわいらしい良曲がずらりと並んできますが、サウンド面をまとめているのはその後も彼女の音楽を支えていく元VOICEのメンバーでLIVE PSY・Sのギタリストとしても活躍していた大木雄司で、彼のエレクトリックな要素を生かした派手さはないが丁寧な音づくりが美しいメロディが作る世界観の幅を広げる役割を果たしていると言えます。サウンド面でも派手さが追求された80年代後半のPOPSシーンにあってストレートなガールズPOPSを引っさげて挑んでいった彼女ですが、メロディ志向のアイドルPOPSが浸透していく90年代には一歩早く決して売れ線には乗らなかったものの、その後ひらがなのさいとうみわこに改名し、歌手としてだけではなく主に作詞家としてガールズPOPSの発展に貢献していくことになります。
<Favorite Songs>
・「WINTER WINK」
当時同じ系統のガールズPOPSを志向していたD-DAYの川喜多美子とのデュエットとしてリリースされたクリスマスソング。ガールロックの先駆者であった白井貴子を作詞作曲に迎え、キュートな声質の2人だからこそ創り出せるメルヘンチックな世界が逆に新鮮です。
・「ハイヒール」
しっとりしたピアノフレーズが叙情的なガールPOPSど真ん中の楽曲。エコーの効いた全体的なミックスがどこかしら雨の日を思い起こさせます。後半のシンセコーラスとウィスパーボイスの絡みが美しいです。
・「Brother」
いかにもな打ち込みドラムが彼女の楽曲の中では新鮮なエレポップ。キュートな楽曲が多い本作の中でもCOOLな部類に入る楽曲で、特にフレットレスベース気味のフレーズが色っぽく「大人」な雰囲気が香ります。
<評点>
・サウンド ★★ (決して派手ではないものの世界を壊さない丁寧な音づくり)
・メロディ ★★★ (十二分にキャッチーなメロディに彩られた楽曲が満載)
・リズム ★★ (ドラム音色にはキレがあるが目新しさというほどではない)
・曲構成 ★★ (ベスト盤にしては統一感のあるサウンドで芯が通っている)
・個性 ★ (ストレート過ぎて印象が薄くなりがちなのが玉にきずか)
総合評点: 7点
![]() | タイム・ミシン (1989/12/21) 斉藤美和子 商品詳細を見る |
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
「致富譚」 至福団
「致富譚」(1996 DIW/SYUN)
至福団

<members>
小西健司:all instruments
北田昌弘:all instruments
1.「致富譚 '85」 曲・編:至福団
2.「ジュテーム」 曲・編:至福団
3.「兵児帯」 曲・編:至福団
4.「好きさ好きさ好きさ」
詞:Chris White(訳詞:漣健児) 曲:Chris White 編:至福団
5.「牛追い」 曲・編:至福団
6.「浅い川」 曲・編:至福団
7.「ブラック・モスレム」 曲・編:至福団
<support musician>
FUKUSHIN!:bass
横川理彦:bass
produced by 至福団
co-produced by 藤井雅己
engineered by 至福団
● 鉄骨ビート・サンプリング・シーケンスが混沌とする関西ニューウェーブ重要人物が強力タッグを組んだ名盤
町田町蔵(現:町田康)が率いた80年代初頭の伝説的パンクバンド、INUのメンバーであり、INU解散後にはAfter Dinnerやザ・スターリンにも参加していた北田昌宏のユニットであった至福団は、町田町蔵とタコの山崎春美と組んで音源を残していましたが、本作はDADA〜4-D〜P-MODELと一貫してエレクトリック路線を突っ走ってきた関西ニューウェーブ人脈の重鎮である小西健司とタッグを組んだ傑作です。1996年のリリースですが、録音は1985年。すっかり門外不出となっていた秘蔵音源を平沢進/P-MODEL関連の音源をリリースしていたDIW/SYUNレーベルが10年の時を経て発表したわけです。
肝心のサウンドですが、徹底的に集められた多種多様なサンプリング音源を駆使してコラージュのように再構築された音世界に小西お得意のランダムシーケンス&重厚に響く鉄骨ビートが絡むエレクトリックアレンジがベースとなっています。その怒濤の音攻撃はさながら「音の絨毯爆撃機」のようで、INU時代からコラージュ的な手法を得意としていた北田と、ランダムシーケンス命ながらメロディは意外とポップな小西の音楽的相性がはからずもマッチして、メジャーシーンでは味わえない野性的で泥臭いアシッドなサウンドトラックに仕上がっています。また、このような狂気なインスト作品は聞くに堪えないものも多いのですが、本作はなぜか全体的な印象はポップ。こうした過激な音世界をどこかキュートに仕上げてしまうのは小西健司の手グセということもありますが、北田と小西のお茶目な関西人的気質によるところも大きいのでしょう。これ以降このコンビでも作品は生まれていませんが、一瞬の輝きに賭けた怪作ですから、それも致し方ないところでしょう。
<Favorite Songs>
・「致富譚 '85」
奇才2人の才能がぶつかり合った25分にも及ぶエレクトロ大作。怒濤のサンプリングと重厚な鉄骨ビートを中心に、組曲のように場面が切り替わっていく構成がストーリーを感じさせるようで飽きさせません。アシッドなシーケンスはまさに小西健司の真骨頂です。
・「浅い川」
高速アシッドシーケンスに乗った本作中でも過激サイドの楽曲。気持ちいいくらい軋んだ電子音は最後までスピードを保っていく爽快な印象があります。ここまで来ると2人とも鬼気迫りながら嬉々としているといった感じでしょうw
・「ブラック・モスレム」
チョッパーベースがフィーチャーされたアシッドチューン。しかし基本は鉄骨ビートに電子シーケンスです。しかしこの生ベースが電子まみれのオケにマッチするのです。このスピード感と混沌とした電子音はその後も小西の十八番となっていきます。
<評点>
・サウンド ★★★ (サンプル&電子音コラージュによる音はとてもワイルド)
・メロディ ★ (メロディで判断するようなタイプの楽曲ではないので)
・リズム ★★★★ (重厚なスネアドラムは何度聴いてもかっこいいの一言)
・曲構成 ★ (作品というより2人の活動による習作集といったイメージ)
・個性 ★★ (2人の個性から考えるとまだ想像できる音であることは確か)
総合評点: 7点
至福団

<members>
小西健司:all instruments
北田昌弘:all instruments
1.「致富譚 '85」 曲・編:至福団
2.「ジュテーム」 曲・編:至福団
3.「兵児帯」 曲・編:至福団
4.「好きさ好きさ好きさ」
詞:Chris White(訳詞:漣健児) 曲:Chris White 編:至福団
5.「牛追い」 曲・編:至福団
6.「浅い川」 曲・編:至福団
7.「ブラック・モスレム」 曲・編:至福団
<support musician>
FUKUSHIN!:bass
横川理彦:bass
produced by 至福団
co-produced by 藤井雅己
engineered by 至福団
● 鉄骨ビート・サンプリング・シーケンスが混沌とする関西ニューウェーブ重要人物が強力タッグを組んだ名盤
町田町蔵(現:町田康)が率いた80年代初頭の伝説的パンクバンド、INUのメンバーであり、INU解散後にはAfter Dinnerやザ・スターリンにも参加していた北田昌宏のユニットであった至福団は、町田町蔵とタコの山崎春美と組んで音源を残していましたが、本作はDADA〜4-D〜P-MODELと一貫してエレクトリック路線を突っ走ってきた関西ニューウェーブ人脈の重鎮である小西健司とタッグを組んだ傑作です。1996年のリリースですが、録音は1985年。すっかり門外不出となっていた秘蔵音源を平沢進/P-MODEL関連の音源をリリースしていたDIW/SYUNレーベルが10年の時を経て発表したわけです。
肝心のサウンドですが、徹底的に集められた多種多様なサンプリング音源を駆使してコラージュのように再構築された音世界に小西お得意のランダムシーケンス&重厚に響く鉄骨ビートが絡むエレクトリックアレンジがベースとなっています。その怒濤の音攻撃はさながら「音の絨毯爆撃機」のようで、INU時代からコラージュ的な手法を得意としていた北田と、ランダムシーケンス命ながらメロディは意外とポップな小西の音楽的相性がはからずもマッチして、メジャーシーンでは味わえない野性的で泥臭いアシッドなサウンドトラックに仕上がっています。また、このような狂気なインスト作品は聞くに堪えないものも多いのですが、本作はなぜか全体的な印象はポップ。こうした過激な音世界をどこかキュートに仕上げてしまうのは小西健司の手グセということもありますが、北田と小西のお茶目な関西人的気質によるところも大きいのでしょう。これ以降このコンビでも作品は生まれていませんが、一瞬の輝きに賭けた怪作ですから、それも致し方ないところでしょう。
<Favorite Songs>
・「致富譚 '85」
奇才2人の才能がぶつかり合った25分にも及ぶエレクトロ大作。怒濤のサンプリングと重厚な鉄骨ビートを中心に、組曲のように場面が切り替わっていく構成がストーリーを感じさせるようで飽きさせません。アシッドなシーケンスはまさに小西健司の真骨頂です。
・「浅い川」
高速アシッドシーケンスに乗った本作中でも過激サイドの楽曲。気持ちいいくらい軋んだ電子音は最後までスピードを保っていく爽快な印象があります。ここまで来ると2人とも鬼気迫りながら嬉々としているといった感じでしょうw
・「ブラック・モスレム」
チョッパーベースがフィーチャーされたアシッドチューン。しかし基本は鉄骨ビートに電子シーケンスです。しかしこの生ベースが電子まみれのオケにマッチするのです。このスピード感と混沌とした電子音はその後も小西の十八番となっていきます。
<評点>
・サウンド ★★★ (サンプル&電子音コラージュによる音はとてもワイルド)
・メロディ ★ (メロディで判断するようなタイプの楽曲ではないので)
・リズム ★★★★ (重厚なスネアドラムは何度聴いてもかっこいいの一言)
・曲構成 ★ (作品というより2人の活動による習作集といったイメージ)
・個性 ★★ (2人の個性から考えるとまだ想像できる音であることは確か)
総合評点: 7点
![]() | 致富譚 (1996/02/29) 至福団 商品詳細を見る |
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
「モールス」 福間未紗
「モールス」 (1996 リスペクト)
福間未紗:vocal・acoustic guitar

1.「押し花」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間創
2.「シンクロ・ウィンド」 詞・曲・編:福間未紗
3.「マイクロ・チップ」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間創
4.「ねこじた」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間未紗
5.「ダンダン」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間創
6.「Take 5」
詞:福間未紗 曲:France Gall・Robert Gall・Jusques Datin 編:福間未紗
7.「見つける」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間創
8.「エンドレス・フラワーズ」
詞:福間未紗 曲:Jill Bryson・Rose Macdowell 編:斉藤哲也・福間創
<support musician>
カノウシンジ:guitar
吉田茂生:electric guitar
吉野弘志:wood bass
斉藤哲也:keyboard・pianica・electric guitar・piano
横澤龍太郎:percussion
福間創:synthesizer programming・guitar
produced by 伊藤亮
engineered by カノウシンジ
● フォーキーなアコースティックPOPSに弟が創り出すシンセサウンドが融合したソロデビュー作
漫画家の友沢ミミヨらとスペイシーフォークバンドRISUとしての活動や女優として活動していた福間未紗は、RISUを解散した後ソロ活動へとシフトし、1996年には本作のリリースによりデビューを果たします。バンド時代からフォークシンガーとして定評があったように、ソロ活動においても基本は弾き語りである彼女のサウンドスタイルはそのままに、本作には当時既にP-MODELの一員としてメジャーデビューを果たしていた実の弟である福間創をシンセ&プログラミングに迎え、アコースティックな中に宇宙を感じさせる電子音を織り込ませた独自の方向性を既に確立した作品に仕上げています。弾き語り中心のアコースティック系のアーティストが電子楽器や打ち込みのようなサウンドを敬遠しがちな中、彼女は違和感なく積極的に電子音を採用し、「福間宇宙四部作」のスタートを飾る1枚として自身の音宇宙をいかんなく表現し切っているように思えます。
福間創のエレクトリックアレンジが施されているとはいえ、基本はアコースティック。サウンドプロデューサーには後に高野寛らとナタリーワイズを結成するキーボーディスト斉藤哲也を迎え、どちらかといえば彼の色が濃いアレンジとなっています。「ねこじた」や「Take 5」といったジャジーな楽曲もしっかり歌いこなし、「押し花」や「マイクロ・チップ」のようなリズムが強調された楽曲でも個性的なメロディと歌唱で主導権を握り、「見つける」「エンドレス・フラワーズ」で神秘的に歌い上げる彼女のポテンシャルは非常に高く、新世代のフォークシンガーとして期待できる作品だったと思われます。もっとも本作はエレクトリックとアコースティックの狭間で試行錯誤して実験しているというように思えなくもないですが、その狭間で生まれる良い意味での「粗さ」がこのインディーズリリースの本作においては個性として認められています。彼女の試行錯誤は4thアルバム「Festa Manifesto」の強力なコンセプトアルバムによって音楽性が完結するまで四部作の最後まで続くことになりますが、結局はこの1stアルバムの時既に彼女の個性はしっかりアピールできていたと思います。それだけの個性を本作は放っていると思うのです。
<Favorite Songs>
・「押し花」
歌に力が感じられるフォーキー&エレクトリックなオープニングナンバー。弾き語り調にゆったりした重厚なリズムを施した個性的なサウンドも興味深いのですが、サビの日本的メロディから放たれる独特の声質と歌唱による底知れぬパワーに圧倒されます。
・「マイクロ・チップ」
軽快なリズムに乗るキュートで爽やかなポップソング。シンセストリングスの混ざり具合のバランスが良く、その繊細さが間奏の激しいギターソロを際立たせています。福間創の全体を壊さない控えめなアレンジもそれで良いよ思います。
・「エンドレス・フラワーズ」
弾き語りで真摯に歌い上げるラストナンバー。よく通りよく伸びる歌声で魅了し、ギターのみから荘厳なシンセパッドが入ってくる壮大な流れはアルバムのラストにふさわしい地平線の広がりを感じさせます。
<評点>
・サウンド ★ (打ち込みとの融合を目指したとはいえ音質面は不満足)
・メロディ ★ (覚えやすいメロディではあるが無駄に力が入ってしまう)
・リズム ★★ (「押し花」のリズムは強烈だが基本はリズムは重要でない)
・曲構成 ★ (彼女の質の高い楽曲があればスタンダード曲は必要ない?)
・個性 ★★ (興味深い声質とフォーキーなサウンドは正直合っている)
総合評点: 6点
福間未紗:vocal・acoustic guitar

1.「押し花」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間創
2.「シンクロ・ウィンド」 詞・曲・編:福間未紗
3.「マイクロ・チップ」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間創
4.「ねこじた」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間未紗
5.「ダンダン」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間創
6.「Take 5」
詞:福間未紗 曲:France Gall・Robert Gall・Jusques Datin 編:福間未紗
7.「見つける」 詞・曲:福間未紗 編:斉藤哲也・福間創
8.「エンドレス・フラワーズ」
詞:福間未紗 曲:Jill Bryson・Rose Macdowell 編:斉藤哲也・福間創
<support musician>
カノウシンジ:guitar
吉田茂生:electric guitar
吉野弘志:wood bass
斉藤哲也:keyboard・pianica・electric guitar・piano
横澤龍太郎:percussion
福間創:synthesizer programming・guitar
produced by 伊藤亮
engineered by カノウシンジ
● フォーキーなアコースティックPOPSに弟が創り出すシンセサウンドが融合したソロデビュー作
漫画家の友沢ミミヨらとスペイシーフォークバンドRISUとしての活動や女優として活動していた福間未紗は、RISUを解散した後ソロ活動へとシフトし、1996年には本作のリリースによりデビューを果たします。バンド時代からフォークシンガーとして定評があったように、ソロ活動においても基本は弾き語りである彼女のサウンドスタイルはそのままに、本作には当時既にP-MODELの一員としてメジャーデビューを果たしていた実の弟である福間創をシンセ&プログラミングに迎え、アコースティックな中に宇宙を感じさせる電子音を織り込ませた独自の方向性を既に確立した作品に仕上げています。弾き語り中心のアコースティック系のアーティストが電子楽器や打ち込みのようなサウンドを敬遠しがちな中、彼女は違和感なく積極的に電子音を採用し、「福間宇宙四部作」のスタートを飾る1枚として自身の音宇宙をいかんなく表現し切っているように思えます。
福間創のエレクトリックアレンジが施されているとはいえ、基本はアコースティック。サウンドプロデューサーには後に高野寛らとナタリーワイズを結成するキーボーディスト斉藤哲也を迎え、どちらかといえば彼の色が濃いアレンジとなっています。「ねこじた」や「Take 5」といったジャジーな楽曲もしっかり歌いこなし、「押し花」や「マイクロ・チップ」のようなリズムが強調された楽曲でも個性的なメロディと歌唱で主導権を握り、「見つける」「エンドレス・フラワーズ」で神秘的に歌い上げる彼女のポテンシャルは非常に高く、新世代のフォークシンガーとして期待できる作品だったと思われます。もっとも本作はエレクトリックとアコースティックの狭間で試行錯誤して実験しているというように思えなくもないですが、その狭間で生まれる良い意味での「粗さ」がこのインディーズリリースの本作においては個性として認められています。彼女の試行錯誤は4thアルバム「Festa Manifesto」の強力なコンセプトアルバムによって音楽性が完結するまで四部作の最後まで続くことになりますが、結局はこの1stアルバムの時既に彼女の個性はしっかりアピールできていたと思います。それだけの個性を本作は放っていると思うのです。
<Favorite Songs>
・「押し花」
歌に力が感じられるフォーキー&エレクトリックなオープニングナンバー。弾き語り調にゆったりした重厚なリズムを施した個性的なサウンドも興味深いのですが、サビの日本的メロディから放たれる独特の声質と歌唱による底知れぬパワーに圧倒されます。
・「マイクロ・チップ」
軽快なリズムに乗るキュートで爽やかなポップソング。シンセストリングスの混ざり具合のバランスが良く、その繊細さが間奏の激しいギターソロを際立たせています。福間創の全体を壊さない控えめなアレンジもそれで良いよ思います。
・「エンドレス・フラワーズ」
弾き語りで真摯に歌い上げるラストナンバー。よく通りよく伸びる歌声で魅了し、ギターのみから荘厳なシンセパッドが入ってくる壮大な流れはアルバムのラストにふさわしい地平線の広がりを感じさせます。
<評点>
・サウンド ★ (打ち込みとの融合を目指したとはいえ音質面は不満足)
・メロディ ★ (覚えやすいメロディではあるが無駄に力が入ってしまう)
・リズム ★★ (「押し花」のリズムは強烈だが基本はリズムは重要でない)
・曲構成 ★ (彼女の質の高い楽曲があればスタンダード曲は必要ない?)
・個性 ★★ (興味深い声質とフォーキーなサウンドは正直合っている)
総合評点: 6点
![]() | モールス (2000/08/23) 福間未紗 商品詳細を見る |
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽








