「Seven enemies」 S-Ken & Hot Bomboms
「Seven enemies」 (1990 ポリドール)
S-Ken & Hot Bomboms

<members>
S-KEN:vocals
今堀恒雄:guitars・chorus
佐野篤:bass・violin・法螺貝・chorus
多田暁:trumpet・chorus
矢代恒彦:keyboards
Steve Eto:percussion・ultrmizer・chorus
小田原豊:drums
1.「わが船ハバナを発つ時」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
2.「虹色のペルソナ」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
3.「タイガータイガー」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
4.「7人の敵」 詞:S-KEN 曲:蓜島邦明 編:S-Ken & Hot Bomboms
5.「四面道歌」 詞・曲:細野晴臣 編:S-Ken & Hot Bomboms
6.「バビロンよ、赤い夜に」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
7.「スパイダーローズ」 詞:S-KEN 曲:矢代恒彦 編:S-Ken & Hot Bomboms
8.「狼がノックする」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
9.「そしてエル・ドラドへ」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
<support musician>
岡部洋一:percussion
中島オバヲ:percussion
三沢またろう:percussion
高橋香代子:backing vocals
宮浦和美:backing vocals
梅崎俊春:computer programming
大山曜:computer programming
produced by S-KEN & Hot Bomboms
mixing engineered by 北川照明
recording engineered by 北川照明・浜崎則如・松藤暢彦
● 恐るべき今堀恒雄のギター!無国籍サウンドに拍車がかかった技巧派バンドラストアルバム
S-Ken & Hot Bombomsとしては2枚のアルバムをリリースしてきましたが、サウンド面を支えてきたギターの窪田晴男とドラムの松永俊弥がパール兄弟に専念するためか脱退、ドラムにはオリジナルメンバーであるレベッカの小田原豊が復帰、ギターにはティポグラフィカ等で活躍する超絶技巧派ギタリスト今堀恒雄を迎え、さらにパーカッションもヤヒロトモヒロに代わり、元PINKのSteve Etoが加入してリリースされたのが本作です。窪田が脱退した影響はさほど感じられず楽曲の質、演奏の質共に高いレベルを誇っていますが、今堀の加入によって無国籍な雰囲気は若干後退し、テクニカルなギターサウンドを中心としたニューウェーブロックに変身しました。
即興的でありながら計算され尽くした今堀のギターがフィーチャーされた作品ながら、矢代恒彦のシンセサウンドもいつになく活躍している印象を受けます。自作曲である「スパイダーローズ」や蓜島邦明作曲の「7人の敵」などでその独特のキレがあるキーボードプレイで魅了します。細野晴臣のソロ「はらいそ」収録曲であった「四面道歌」のカバーでのグルーヴィーなアレンジはこのバンドの力量を端的に表しています。この楽曲に限らず小田原&Steveの打楽器担当グループは安定した実力を発揮しており、リズム隊がバンドサウンドの基本であることを今更ながら感じさせます。前作に引き続きそれぞれの楽曲のクオリティが高く捨て曲もないため、飽きることのないスルメ的作品に仕上がっていますが、この作品を最後に活動を休止、正式なリリースは現在までありません。しかし、旧譜は昨年再発されましたので興味がある方にはオススメいたします。
<Favorite Songs>
・「虹色のペルソナ」
キレのある変拍子のドラムが目立つ新生Hotbombomsらしい楽曲。細かいフレーズが持ち味の今堀のギターも活躍していて、その楽曲自体の複雑化に貢献しています。ラストのポリリズム的なリズムもさすが熟練した演奏陣だけあります。
・「タイガータイガー」
これも今堀のギターテクニックが光るロック色の強い楽曲。アクセントとなる効果音的シンセもキレがあります。特筆すべきはやはり後半からラストにかけての唸りまくるギターソロでしょう。
・「スパイダーローズ」
キャッチーなサビが特徴のロックな楽曲。ラップ調のAメロはまさにS-KENならでは。この楽曲はベースのフレーズが肝ですね。またサビのシンセブラスはキレがあってかっこいいです。もちろんワウの効いたギターも言うまでもなく安定感があって素晴らしいです。
<評点>
・サウンド ★★★★ (よりテクニカルに複雑になったサウンドは高クオリティ)
・メロディ ★★★ (サウンドの技巧に耳を奪われがちだが非常にキャッチー)
・リズム ★★★★ (グルーヴを感じさせながら正確なリズムを刻む技術が○)
・曲構成 ★★★ (コンセプトがしっかりした展開はS-KEN作品の特徴)
・個性 ★★★ (集大成にふさわしい作品であるが今堀ギターが実は新境地)
総合評点: 8点
S-Ken & Hot Bomboms

<members>
S-KEN:vocals
今堀恒雄:guitars・chorus
佐野篤:bass・violin・法螺貝・chorus
多田暁:trumpet・chorus
矢代恒彦:keyboards
Steve Eto:percussion・ultrmizer・chorus
小田原豊:drums
1.「わが船ハバナを発つ時」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
2.「虹色のペルソナ」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
3.「タイガータイガー」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
4.「7人の敵」 詞:S-KEN 曲:蓜島邦明 編:S-Ken & Hot Bomboms
5.「四面道歌」 詞・曲:細野晴臣 編:S-Ken & Hot Bomboms
6.「バビロンよ、赤い夜に」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
7.「スパイダーローズ」 詞:S-KEN 曲:矢代恒彦 編:S-Ken & Hot Bomboms
8.「狼がノックする」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
9.「そしてエル・ドラドへ」 詞・曲:S-KEN 編:S-Ken & Hot Bomboms
<support musician>
岡部洋一:percussion
中島オバヲ:percussion
三沢またろう:percussion
高橋香代子:backing vocals
宮浦和美:backing vocals
梅崎俊春:computer programming
大山曜:computer programming
produced by S-KEN & Hot Bomboms
mixing engineered by 北川照明
recording engineered by 北川照明・浜崎則如・松藤暢彦
● 恐るべき今堀恒雄のギター!無国籍サウンドに拍車がかかった技巧派バンドラストアルバム
S-Ken & Hot Bombomsとしては2枚のアルバムをリリースしてきましたが、サウンド面を支えてきたギターの窪田晴男とドラムの松永俊弥がパール兄弟に専念するためか脱退、ドラムにはオリジナルメンバーであるレベッカの小田原豊が復帰、ギターにはティポグラフィカ等で活躍する超絶技巧派ギタリスト今堀恒雄を迎え、さらにパーカッションもヤヒロトモヒロに代わり、元PINKのSteve Etoが加入してリリースされたのが本作です。窪田が脱退した影響はさほど感じられず楽曲の質、演奏の質共に高いレベルを誇っていますが、今堀の加入によって無国籍な雰囲気は若干後退し、テクニカルなギターサウンドを中心としたニューウェーブロックに変身しました。
即興的でありながら計算され尽くした今堀のギターがフィーチャーされた作品ながら、矢代恒彦のシンセサウンドもいつになく活躍している印象を受けます。自作曲である「スパイダーローズ」や蓜島邦明作曲の「7人の敵」などでその独特のキレがあるキーボードプレイで魅了します。細野晴臣のソロ「はらいそ」収録曲であった「四面道歌」のカバーでのグルーヴィーなアレンジはこのバンドの力量を端的に表しています。この楽曲に限らず小田原&Steveの打楽器担当グループは安定した実力を発揮しており、リズム隊がバンドサウンドの基本であることを今更ながら感じさせます。前作に引き続きそれぞれの楽曲のクオリティが高く捨て曲もないため、飽きることのないスルメ的作品に仕上がっていますが、この作品を最後に活動を休止、正式なリリースは現在までありません。しかし、旧譜は昨年再発されましたので興味がある方にはオススメいたします。
<Favorite Songs>
・「虹色のペルソナ」
キレのある変拍子のドラムが目立つ新生Hotbombomsらしい楽曲。細かいフレーズが持ち味の今堀のギターも活躍していて、その楽曲自体の複雑化に貢献しています。ラストのポリリズム的なリズムもさすが熟練した演奏陣だけあります。
・「タイガータイガー」
これも今堀のギターテクニックが光るロック色の強い楽曲。アクセントとなる効果音的シンセもキレがあります。特筆すべきはやはり後半からラストにかけての唸りまくるギターソロでしょう。
・「スパイダーローズ」
キャッチーなサビが特徴のロックな楽曲。ラップ調のAメロはまさにS-KENならでは。この楽曲はベースのフレーズが肝ですね。またサビのシンセブラスはキレがあってかっこいいです。もちろんワウの効いたギターも言うまでもなく安定感があって素晴らしいです。
<評点>
・サウンド ★★★★ (よりテクニカルに複雑になったサウンドは高クオリティ)
・メロディ ★★★ (サウンドの技巧に耳を奪われがちだが非常にキャッチー)
・リズム ★★★★ (グルーヴを感じさせながら正確なリズムを刻む技術が○)
・曲構成 ★★★ (コンセプトがしっかりした展開はS-KEN作品の特徴)
・個性 ★★★ (集大成にふさわしい作品であるが今堀ギターが実は新境地)
総合評点: 8点
![]() | SEVEN ENEMIES(紙ジャケット仕様) (2007/10/24) S-KEN&HOT BOMBOMS 商品詳細を見る |
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
「空飛ぶ密室哲学 II 地の巻」
「空飛ぶ密室哲学 II 地の巻」(2007 Hu-Kenkoh STUDIO)
岡野晶:vocal・computers・all instruments

1.「オーバーチュア」 詞・曲・編:岡野晶
2.「夢見る8ビート」 詞・曲・編:岡野晶
3.「S38.4.3」 詞・曲・編:岡野晶
4.「浮気なロメオ」 詞・曲・編:岡野晶
5.「ハニーB」 詞・曲・編:岡野晶
6.「ハートビート」 詞・曲・編:岡野晶
7.「11月」 詞・曲・編:岡野晶
8.「黒蜥蜴」 詞・曲・編:岡野晶
9.「ノクターン」 詞・曲・編:岡野晶
10.「くたばれ!ディスコティック」 詞・曲・編:岡野晶
11.「ガールフレンド」 詞・曲・編:岡野晶
12.「rainy」 詞・曲・編:岡野晶
<support musician>
山田ヤーソ裕:guitar solo
源代恭子:chorus
早川綾:chorus
produced by 岡野晶
engineered by 岡野晶
● 80's的渋味かつ情念溢れるAOR POPSを繰り広げる宅録ソロ3部作最終章
オカノフリーク〜33と経て、アルバム「密室哲学」でソロ活動を開始した関西屈指のアマチュアコンポーザー岡野晶は、引き続き密室哲学シリーズと称して2枚に分けて「空飛ぶ密室哲学 I 天の巻」「空飛ぶ密室哲学 II 地の巻」をリリースします。12曲という決して少なくない曲数のアルバムを1年に2回リリースするという楽曲を生み出すペースもさることながら、この2007年はライブも頻繁にこなし、その精力的な活動は目を見張るものがありました。しかしながら、「空飛ぶ密室哲学 I 天の巻」は前作路線を踏襲しながら少々作風がくどいという個人的な印象もありました。しかし後半にあたる本作では、オカノフリークにて培われた実験性とポップ性が甦り、楽曲の粒が立ってきた印象を受けました。
本作におけるキラーチューン扱いと思われる「夢見る8ビート」「くたばれ!ディスコティック」のようなダンス&ポップな楽曲ではオカノフリークを彷佛とさせるメロディセンスをちらつかせ、「11月」「黒蜥蜴」のように昭和的歌謡アレンジ路線も奇をてらうことなく平然とこなす幅広さを持ち合わせているところにはいつも感心させられます。そうかと思えば「ハニーB」「ハートビート」といったエレクトロな作風でサウンドフリークをも唸らせるこだわりをも持っています。ある種雑然としながらもその守備範囲の広さが彼の長所と言えるのではないでしょうか。そしてラストの「rainy」。この楽曲が本作を名盤たらしめる感傷的なバラードで、数々の名曲を生み出してきた彼のメロディメーカーとしての真価が発揮された逸品です。まさに「密室哲学」シリーズのラストを飾るにふさわしい名曲と言えるでしょう。
それにしても岡野氏のアルバムは一般流通に乗らないため、主にライブ会場でしか手に入らないことが多いので、ぜひ「らいよんちゃん」(岡野氏が声を担当)の威を借りてでも結構なので、amazonとかでも手に入れることができると嬉しいのですが。
<Favorite Songs>
・「夢見る8ビート」
お得意の打ち込みオーケストレーションにボコーダーを多用したメジャー調のサビが印象的なダンスビートナンバー。冒頭のほのぼのとしたやりとりも微笑ましいが、何よりポップ性抜群の構成はさすがのオカノメロディです。カウントアップで曲を支配するセンスも素晴らしい。
・「ハートビート」
細かいシーケンスとボコーダーやサンプラーを駆使した高速リズムの実験的作風の楽曲。こうした楽曲をアルバムに収録できるのも彼の才能がなせる業であると思います。サビに代表されるお得意のシンセパッドの響きはこの曲調と思わぬ調和を見せています。
・「rainy」
ラストにふさわしい夜明けの朝日を感じさせる名バラード。切ない歌詞と切ないギターソロ、切ないコード進行と切なさ三段がまえの構成がまぶしいです。メロディは2つのフレーズの繰り返しなのに非常に完成度の高さを感じさせる、シンプルイズベストな楽曲です。
<評点>
・サウンド ★★★ (打ち込み主体ながらあくまでPOPSとして成立させている)
・メロディ ★★★ (メロディセンスに久しぶりに冴えを見せた)
・リズム ★★ (打ち込みのためか軽い音色に終始している印象)
・曲構成 ★★ (天の巻と合わせて10曲にまとめても良かったかも)
・個性 ★★ (雑然とした感じも含めてソロとしての作風は確立したか)
総合評点: 7点
岡野晶:vocal・computers・all instruments

1.「オーバーチュア」 詞・曲・編:岡野晶
2.「夢見る8ビート」 詞・曲・編:岡野晶
3.「S38.4.3」 詞・曲・編:岡野晶
4.「浮気なロメオ」 詞・曲・編:岡野晶
5.「ハニーB」 詞・曲・編:岡野晶
6.「ハートビート」 詞・曲・編:岡野晶
7.「11月」 詞・曲・編:岡野晶
8.「黒蜥蜴」 詞・曲・編:岡野晶
9.「ノクターン」 詞・曲・編:岡野晶
10.「くたばれ!ディスコティック」 詞・曲・編:岡野晶
11.「ガールフレンド」 詞・曲・編:岡野晶
12.「rainy」 詞・曲・編:岡野晶
<support musician>
山田ヤーソ裕:guitar solo
源代恭子:chorus
早川綾:chorus
produced by 岡野晶
engineered by 岡野晶
● 80's的渋味かつ情念溢れるAOR POPSを繰り広げる宅録ソロ3部作最終章
オカノフリーク〜33と経て、アルバム「密室哲学」でソロ活動を開始した関西屈指のアマチュアコンポーザー岡野晶は、引き続き密室哲学シリーズと称して2枚に分けて「空飛ぶ密室哲学 I 天の巻」「空飛ぶ密室哲学 II 地の巻」をリリースします。12曲という決して少なくない曲数のアルバムを1年に2回リリースするという楽曲を生み出すペースもさることながら、この2007年はライブも頻繁にこなし、その精力的な活動は目を見張るものがありました。しかしながら、「空飛ぶ密室哲学 I 天の巻」は前作路線を踏襲しながら少々作風がくどいという個人的な印象もありました。しかし後半にあたる本作では、オカノフリークにて培われた実験性とポップ性が甦り、楽曲の粒が立ってきた印象を受けました。
本作におけるキラーチューン扱いと思われる「夢見る8ビート」「くたばれ!ディスコティック」のようなダンス&ポップな楽曲ではオカノフリークを彷佛とさせるメロディセンスをちらつかせ、「11月」「黒蜥蜴」のように昭和的歌謡アレンジ路線も奇をてらうことなく平然とこなす幅広さを持ち合わせているところにはいつも感心させられます。そうかと思えば「ハニーB」「ハートビート」といったエレクトロな作風でサウンドフリークをも唸らせるこだわりをも持っています。ある種雑然としながらもその守備範囲の広さが彼の長所と言えるのではないでしょうか。そしてラストの「rainy」。この楽曲が本作を名盤たらしめる感傷的なバラードで、数々の名曲を生み出してきた彼のメロディメーカーとしての真価が発揮された逸品です。まさに「密室哲学」シリーズのラストを飾るにふさわしい名曲と言えるでしょう。
それにしても岡野氏のアルバムは一般流通に乗らないため、主にライブ会場でしか手に入らないことが多いので、ぜひ「らいよんちゃん」(岡野氏が声を担当)の威を借りてでも結構なので、amazonとかでも手に入れることができると嬉しいのですが。
<Favorite Songs>
・「夢見る8ビート」
お得意の打ち込みオーケストレーションにボコーダーを多用したメジャー調のサビが印象的なダンスビートナンバー。冒頭のほのぼのとしたやりとりも微笑ましいが、何よりポップ性抜群の構成はさすがのオカノメロディです。カウントアップで曲を支配するセンスも素晴らしい。
・「ハートビート」
細かいシーケンスとボコーダーやサンプラーを駆使した高速リズムの実験的作風の楽曲。こうした楽曲をアルバムに収録できるのも彼の才能がなせる業であると思います。サビに代表されるお得意のシンセパッドの響きはこの曲調と思わぬ調和を見せています。
・「rainy」
ラストにふさわしい夜明けの朝日を感じさせる名バラード。切ない歌詞と切ないギターソロ、切ないコード進行と切なさ三段がまえの構成がまぶしいです。メロディは2つのフレーズの繰り返しなのに非常に完成度の高さを感じさせる、シンプルイズベストな楽曲です。
<評点>
・サウンド ★★★ (打ち込み主体ながらあくまでPOPSとして成立させている)
・メロディ ★★★ (メロディセンスに久しぶりに冴えを見せた)
・リズム ★★ (打ち込みのためか軽い音色に終始している印象)
・曲構成 ★★ (天の巻と合わせて10曲にまとめても良かったかも)
・個性 ★★ (雑然とした感じも含めてソロとしての作風は確立したか)
総合評点: 7点
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
「apple minds」 eyelush
「apple minds」(1999 BC)
eyelush

<members>
秋葉伸実:vocal・synthesizer programming・sampler・guitar
大竹正和:synthesizer・synthesizer programming・chorus
1.「恋の魔法はUes・Kis・D」 詞:15 曲・編:eyelush
2.「100人とするキスより・・・僕は」 詞:香太・15 曲・編:eyelush
3.「domino soup」 曲・編:eyelush
4.「an Apple」 詞:大竹正和 曲・編:eyelush
5.「おしえて」 詞:秋葉伸実 曲・編:eyelush
6.「R」 詞:15・大竹正和 曲・編:eyelush
<support musician>
飯泉裕子:voice
折原信明:voice
佐藤清喜:voice
鈴木精華:chorus・chorus arrangement
produced by eyelush
mixing engineered by 佐藤清喜・高原裕介
recording engineered by 高原裕介
● インディーズで心機一転!エレポップポリシーはそのままにポップ性を強く打ち出した3rd
Ooレコードが倒産したのか契約終了したのか定かではないが2枚のミニアルバムを残してメジャーシーンから去ってしまった、少し早過ぎたエレポップユニットeyelush。インディーズに活動の場を移した彼らが心機一転リリースした3rdミニアルバム(彼らはミニアルバムが好きなのかw)が本作です。彼らの楽曲の特徴といえば、ヴィジュアル系っぽい粘りのある高音ヴォーカルと、必要以上にアナログシンセをフィーチャーしたエレクトロサウンド、そして歌謡曲的な部分をあえて狙ったようなわかりやす過ぎるメロディですが、その特徴はそのまま本作にも生かされています。しかし前2作のまさにシンセまみれといったような音の洪水は少々控えめな印象で、ポップソングを念頭に置いたメロディが目立つ仕上がりとなっています(残念ながら本作は廃盤となっています)。
特に「100人とするキスより・・・僕は」「an Apple」といった楽曲ではあからさまにベタな明るいメロディが前面に押し出されており、もちろん全編シンセサウンドにまみれてはいるものの過去の彼らの楽曲と比べるとより普遍的なアプローチを感じさせます。それに伴い秋葉の高音ヴォーカルがさらに際立ったと言えるでしょう。そして大きな特徴として、これまで執拗にアピールされてきたどぎつい音色のシンセソロがほとんど目立たなくなっていることが挙げられます(dominoシリーズのインストは今までで最も優れた仕上がりですが)。よりメロディ志向へのシフトということでPOPSとしては非常に聴きやすく仕上がっているのですが、やはりあのシンセソロがないと物足りなく感じてしまうのは私個人の感覚が麻痺してしまっているからなのでしょうか。すっきりまとまってしまい寂しさすら感じさせるサウンドになってしまったeyelushは、その後思い出したように活動するばかりになっています。いつの日かまたあのシンセまみれポップサウンドを堪能したいものです。
<Favorite Songs>
・「恋の魔法はUes・Kis・D」
メジャー〜マイナー〜メジャーと展開していくエレポップ王道の楽曲。ねちっこいヴォーカルは前2作と何ら変わるところはありません。間奏の効果音的シンセソロも相変わらずですが、やはりよりポップ寄りにシフトした印象です。
・「R」
ポルタメントを生かしたシンセが印象的なバラード。サイン波のフレーズからランダムなアルペジオに変化するところは個人的に好みです。間奏に入るシンセパッドとコーラスの部分はさすがニューロマを通過したと思わせるナルシスト的世界観です。
<評点>
・サウンド ★★ (相変わらずのシンセジャンキーぶりだがシンセソロが・・)
・メロディ ★★ (メロディアスにシフトしたが中途半端なポジションに)
・リズム ★★ (ノーマルなリズムマシン音色のみの使用にとどまる)
・曲構成 ★ (インストを挟むが曲数が少なく構成が一本調子になりがち)
・個性 ★★ (特徴の1つであるシンセソロを抑えたため個性は後退)
総合評点: 6点
eyelush

<members>
秋葉伸実:vocal・synthesizer programming・sampler・guitar
大竹正和:synthesizer・synthesizer programming・chorus
1.「恋の魔法はUes・Kis・D」 詞:15 曲・編:eyelush
2.「100人とするキスより・・・僕は」 詞:香太・15 曲・編:eyelush
3.「domino soup」 曲・編:eyelush
4.「an Apple」 詞:大竹正和 曲・編:eyelush
5.「おしえて」 詞:秋葉伸実 曲・編:eyelush
6.「R」 詞:15・大竹正和 曲・編:eyelush
<support musician>
飯泉裕子:voice
折原信明:voice
佐藤清喜:voice
鈴木精華:chorus・chorus arrangement
produced by eyelush
mixing engineered by 佐藤清喜・高原裕介
recording engineered by 高原裕介
● インディーズで心機一転!エレポップポリシーはそのままにポップ性を強く打ち出した3rd
Ooレコードが倒産したのか契約終了したのか定かではないが2枚のミニアルバムを残してメジャーシーンから去ってしまった、少し早過ぎたエレポップユニットeyelush。インディーズに活動の場を移した彼らが心機一転リリースした3rdミニアルバム(彼らはミニアルバムが好きなのかw)が本作です。彼らの楽曲の特徴といえば、ヴィジュアル系っぽい粘りのある高音ヴォーカルと、必要以上にアナログシンセをフィーチャーしたエレクトロサウンド、そして歌謡曲的な部分をあえて狙ったようなわかりやす過ぎるメロディですが、その特徴はそのまま本作にも生かされています。しかし前2作のまさにシンセまみれといったような音の洪水は少々控えめな印象で、ポップソングを念頭に置いたメロディが目立つ仕上がりとなっています(残念ながら本作は廃盤となっています)。
特に「100人とするキスより・・・僕は」「an Apple」といった楽曲ではあからさまにベタな明るいメロディが前面に押し出されており、もちろん全編シンセサウンドにまみれてはいるものの過去の彼らの楽曲と比べるとより普遍的なアプローチを感じさせます。それに伴い秋葉の高音ヴォーカルがさらに際立ったと言えるでしょう。そして大きな特徴として、これまで執拗にアピールされてきたどぎつい音色のシンセソロがほとんど目立たなくなっていることが挙げられます(dominoシリーズのインストは今までで最も優れた仕上がりですが)。よりメロディ志向へのシフトということでPOPSとしては非常に聴きやすく仕上がっているのですが、やはりあのシンセソロがないと物足りなく感じてしまうのは私個人の感覚が麻痺してしまっているからなのでしょうか。すっきりまとまってしまい寂しさすら感じさせるサウンドになってしまったeyelushは、その後思い出したように活動するばかりになっています。いつの日かまたあのシンセまみれポップサウンドを堪能したいものです。
<Favorite Songs>
・「恋の魔法はUes・Kis・D」
メジャー〜マイナー〜メジャーと展開していくエレポップ王道の楽曲。ねちっこいヴォーカルは前2作と何ら変わるところはありません。間奏の効果音的シンセソロも相変わらずですが、やはりよりポップ寄りにシフトした印象です。
・「R」
ポルタメントを生かしたシンセが印象的なバラード。サイン波のフレーズからランダムなアルペジオに変化するところは個人的に好みです。間奏に入るシンセパッドとコーラスの部分はさすがニューロマを通過したと思わせるナルシスト的世界観です。
<評点>
・サウンド ★★ (相変わらずのシンセジャンキーぶりだがシンセソロが・・)
・メロディ ★★ (メロディアスにシフトしたが中途半端なポジションに)
・リズム ★★ (ノーマルなリズムマシン音色のみの使用にとどまる)
・曲構成 ★ (インストを挟むが曲数が少なく構成が一本調子になりがち)
・個性 ★★ (特徴の1つであるシンセソロを抑えたため個性は後退)
総合評点: 6点
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
「PEARLTRON」 パール兄弟
「PEARLTRON」(1987 ポリドール)
パール兄弟

<members>
サエキけんぞう:vocals・chorus
窪田晴男:guitars・Fairlight III・vocoder・vocals・chorus
バカボン鈴木:bass・sampling voice・vibraphone・chorus
松永俊弥:drums・timpani・percussion・sampling voice・chorus
1.「OVERTURE(洪水デート)」 曲:バカボン鈴木 編:窪田晴男
2.「世界はゴー・ネクスト」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
3.「ごめんねエイリやん」 詞:サエキけんぞう 曲:松永俊弥 編:窪田晴男
4.「TRON岬」
詞:サエキけんぞう 曲:窪田晴男・バカボン鈴木・松永俊弥 編:窪田晴男
5.「風にさようなら」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
6.「ケンタッキーの白い女」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
7.「アニマル銀行」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
8.「ナミダの太陽」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
9.「ライ・ライ・ライ」
詞:サエキけんぞう 曲:サエキけんぞう・窪田晴男 編:窪田晴男
10.「DISCO鎮魂巻〜equiem for the disco music〜」
洪水デート〜アパートメントのにおい〜ゼリー少年〜君は交差点〜洪水デート
詞:サエキけんぞう 曲:バカボン鈴木・サエキけんぞう・窪田晴男 編:窪田晴男
<support musician>
矢代恒彦:acoustic piano・synthesizer・electric piano
松浦雅也:electric piano
清水信之:Hammond organ
岡田徹:country starter・sampling voice・accordion・vibraphone
八尋知洋:percussion
荒木敏男:trumpet
数原晋:trumpet
西山健二:trombone
村岡建:alto sax・tenor sax
内田輝Strings:strings
CHAKA:chorus
EPO:chorus・chorus arrangement
岩本章江:chorus
楠瀬誠志郎:chorus
坂井洋子:chorus
辻田洋乃:chorus
三谷泰弘:chorus・chorus arrangement
向井寛:chorus
八木原奈々美:chorus
小泉洋:computer programming
関島雅樹:computer programming
土岐幸男:computer programming
深沢順:computer programming
produced by 岡田徹
mixing engineered by 北川照明
recording engineered by 北川照明・武田和豊
● ロック色が後退し変幻自在のポップセンスを前面に打ち出した2nd
ハルメンズを解散したサエキけんぞうと人種熱〜ビブラトーンズを脱退した窪田晴男が中心となって結成されたポストニューウェーブロックバンド、パール兄弟が1st「未来はパール」のロック路線から格段にポップ寄りにシフトした2ndアルバムが本作となります。ポップになったことで持ち前のニューウェーブ性が増したこの作品は、親しみやすいメロディラインとテクニカルなベース&リズム、独特のコード感を持つ卓越したギタープレイを思う存分発揮した彼らの代表作ともいえる仕上がりを見せています。とにかく単純に1つ1つの楽曲の完成度が高く、最初と最後のオマケ的楽曲を除くとすべての楽曲をシングルでリリースできるようなハイクオリティの楽曲が並びます。
サエキけんぞうが創り出すこのバンドの世界観は、どこかアニメーション的なコミカルながらドラマ性のあるありそうでない雰囲気なのですが、そのオリジナリティを音で支えているのが窪田晴男です。彼のアレンジャーとしての力量は本作によって発見されたと言ってよいでしょう。それぞれの楽曲で発揮される彼の独特のコードセンスはパール兄弟独自のカラーとして一時代(?)を築くことになります。特に「ごめんねエイリやん」や「アニマル銀行」などではありそうで思いつかない窪田ギターを存分に味わうことができます。また、何よりギター音色が素晴らしく、歪ませず爽やかすぎずの軽いのだがコクのあるその音には恐らくかなりのこだわりがあったと見ています。もちろんバカボン鈴木や松永俊弥のリズム隊は忠実なバックというよりは自己主張の強いフレーズ&音色で、パール兄弟がフロント2人だけでなく4人の力量があってのバンドであることを示していると思います。結果、本作は初期パール兄弟の代表作となり、このポップ路線は1つのコンセプトとして常に持ち合わせていくことになるのです。
<Favorite Songs>
・「世界はゴー・ネクスト」
開き直ったようなスピード感のあるギターリフから始まるハッピーチューン。メジャー調の爽やかな曲調が特徴であるが、Aメロの独特なギターのコード感は窪田ならではのものです。間奏のギターソロも隙のない完成度で、サビではバカボンのベースが駆け上がる、パール兄弟ポップサイドの名曲です。
・「ごめんねエイリやん」
前曲に引き続き不思議なコード進行と自由に動き回るベースで、どこか喜悲劇な世界観を醸し出す楽曲。イントロの異性人っぽさが秀逸です。ただでさえ偏屈な後半のサビが転調する部分も構成が上手く感じられます。松永俊弥のメロディメーカーぶりもこの楽曲から発揮されていきます。
・「ナミダの太陽」
窪田自身がヴォーカルを担当するソリッドなデジタルPOPS。どこかニューロマな匂いすら感じさせる窪田のヴォーカルは本職かと思うほど声質が個人的には好みです。激しいソロ部分と複雑でリズミカルなカッティングのギタープレイが聴き所でしょう。
<評点>
・サウンド ★★★★★(POPSとしてのギターサウンドとしては「巧み」の一言)
・メロディ ★★★★★(窪田晴男はPOPSも書けるという指針となった会心作)
・リズム ★★★★ (特にベースの安定感が尋常でなく、それでいて奔放)
・曲構成 ★★★ (コンセプトとはいえ最後のディスコメドレーの必要は・・)
・個性 ★★★ (言葉遣いがいちいち気が利いているというか類を見ない)
総合評点: 9点
パール兄弟

<members>
サエキけんぞう:vocals・chorus
窪田晴男:guitars・Fairlight III・vocoder・vocals・chorus
バカボン鈴木:bass・sampling voice・vibraphone・chorus
松永俊弥:drums・timpani・percussion・sampling voice・chorus
1.「OVERTURE(洪水デート)」 曲:バカボン鈴木 編:窪田晴男
2.「世界はゴー・ネクスト」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
3.「ごめんねエイリやん」 詞:サエキけんぞう 曲:松永俊弥 編:窪田晴男
4.「TRON岬」
詞:サエキけんぞう 曲:窪田晴男・バカボン鈴木・松永俊弥 編:窪田晴男
5.「風にさようなら」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
6.「ケンタッキーの白い女」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
7.「アニマル銀行」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
8.「ナミダの太陽」 詞:サエキけんぞう 曲・編:窪田晴男
9.「ライ・ライ・ライ」
詞:サエキけんぞう 曲:サエキけんぞう・窪田晴男 編:窪田晴男
10.「DISCO鎮魂巻〜equiem for the disco music〜」
洪水デート〜アパートメントのにおい〜ゼリー少年〜君は交差点〜洪水デート
詞:サエキけんぞう 曲:バカボン鈴木・サエキけんぞう・窪田晴男 編:窪田晴男
<support musician>
矢代恒彦:acoustic piano・synthesizer・electric piano
松浦雅也:electric piano
清水信之:Hammond organ
岡田徹:country starter・sampling voice・accordion・vibraphone
八尋知洋:percussion
荒木敏男:trumpet
数原晋:trumpet
西山健二:trombone
村岡建:alto sax・tenor sax
内田輝Strings:strings
CHAKA:chorus
EPO:chorus・chorus arrangement
岩本章江:chorus
楠瀬誠志郎:chorus
坂井洋子:chorus
辻田洋乃:chorus
三谷泰弘:chorus・chorus arrangement
向井寛:chorus
八木原奈々美:chorus
小泉洋:computer programming
関島雅樹:computer programming
土岐幸男:computer programming
深沢順:computer programming
produced by 岡田徹
mixing engineered by 北川照明
recording engineered by 北川照明・武田和豊
● ロック色が後退し変幻自在のポップセンスを前面に打ち出した2nd
ハルメンズを解散したサエキけんぞうと人種熱〜ビブラトーンズを脱退した窪田晴男が中心となって結成されたポストニューウェーブロックバンド、パール兄弟が1st「未来はパール」のロック路線から格段にポップ寄りにシフトした2ndアルバムが本作となります。ポップになったことで持ち前のニューウェーブ性が増したこの作品は、親しみやすいメロディラインとテクニカルなベース&リズム、独特のコード感を持つ卓越したギタープレイを思う存分発揮した彼らの代表作ともいえる仕上がりを見せています。とにかく単純に1つ1つの楽曲の完成度が高く、最初と最後のオマケ的楽曲を除くとすべての楽曲をシングルでリリースできるようなハイクオリティの楽曲が並びます。
サエキけんぞうが創り出すこのバンドの世界観は、どこかアニメーション的なコミカルながらドラマ性のあるありそうでない雰囲気なのですが、そのオリジナリティを音で支えているのが窪田晴男です。彼のアレンジャーとしての力量は本作によって発見されたと言ってよいでしょう。それぞれの楽曲で発揮される彼の独特のコードセンスはパール兄弟独自のカラーとして一時代(?)を築くことになります。特に「ごめんねエイリやん」や「アニマル銀行」などではありそうで思いつかない窪田ギターを存分に味わうことができます。また、何よりギター音色が素晴らしく、歪ませず爽やかすぎずの軽いのだがコクのあるその音には恐らくかなりのこだわりがあったと見ています。もちろんバカボン鈴木や松永俊弥のリズム隊は忠実なバックというよりは自己主張の強いフレーズ&音色で、パール兄弟がフロント2人だけでなく4人の力量があってのバンドであることを示していると思います。結果、本作は初期パール兄弟の代表作となり、このポップ路線は1つのコンセプトとして常に持ち合わせていくことになるのです。
<Favorite Songs>
・「世界はゴー・ネクスト」
開き直ったようなスピード感のあるギターリフから始まるハッピーチューン。メジャー調の爽やかな曲調が特徴であるが、Aメロの独特なギターのコード感は窪田ならではのものです。間奏のギターソロも隙のない完成度で、サビではバカボンのベースが駆け上がる、パール兄弟ポップサイドの名曲です。
・「ごめんねエイリやん」
前曲に引き続き不思議なコード進行と自由に動き回るベースで、どこか喜悲劇な世界観を醸し出す楽曲。イントロの異性人っぽさが秀逸です。ただでさえ偏屈な後半のサビが転調する部分も構成が上手く感じられます。松永俊弥のメロディメーカーぶりもこの楽曲から発揮されていきます。
・「ナミダの太陽」
窪田自身がヴォーカルを担当するソリッドなデジタルPOPS。どこかニューロマな匂いすら感じさせる窪田のヴォーカルは本職かと思うほど声質が個人的には好みです。激しいソロ部分と複雑でリズミカルなカッティングのギタープレイが聴き所でしょう。
<評点>
・サウンド ★★★★★(POPSとしてのギターサウンドとしては「巧み」の一言)
・メロディ ★★★★★(窪田晴男はPOPSも書けるという指針となった会心作)
・リズム ★★★★ (特にベースの安定感が尋常でなく、それでいて奔放)
・曲構成 ★★★ (コンセプトとはいえ最後のディスコメドレーの必要は・・)
・個性 ★★★ (言葉遣いがいちいち気が利いているというか類を見ない)
総合評点: 9点
![]() | PEARLTRON(紙ジャケット仕様) (2008/02/27) パール兄弟 商品詳細を見る |
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽
「VOXXX」 電気GROOVE
「VOXXX」(2000 キューン)
電気GROOVE

<members>
石野卓球:vox・synthesizer & computer programming
ピエール瀧:vox・taki
1.「地獄へ堕ちろ電気グルーヴ」 曲・編:石野卓球
2.「愛のクライネメロディー」 詞・曲・編:石野卓球
3.「Nothing's Gonna Change」 詞・曲・編:石野卓球
4.「flashback disco」 詞・曲:石野卓球・ピエール瀧 編:石野卓球
5.「浪曲インベダー」 曲:石野卓球・ピエール瀧・DJ TASAKA 編:石野卓球
6.「chicken sea」 曲・編:石野卓球・田中フミヤ
7.「密林の猛虎打線」 曲:石野卓球・DJ TASAKA 編:石野卓球
8.「インベーダーのテーマ」 曲:石野卓球・ピエール瀧 編:石野卓球
9.「スッペスッペインベインベ」 曲:石野卓球・ピエール瀧 編:石野卓球
10.「フラッシュバックJ-popカウントダウン」 曲・編:石野卓球
11.「エジソン電」
詞:石野卓球・ピエール瀧 曲:石野卓球・ピエール瀧・DJ TASAKA 編:石野卓球
12.「ジャンボタニシ」 詞・曲:石野卓球・ピエール瀧 編:石野卓球
13.「TKOテクノクイーン」 曲・編:石野卓球
14.「TXLテクノクイーン」 曲・編:石野卓球
15.「レアクティオーン」 詞・曲・編:石野卓球
16.「ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ」
曲:石野卓球・Ben Juris・Benny Lux 編:石野卓球
<support musician>
五島良子:vocal
篠原ともえ:vocal
山田圭子:vocal・voice
山本シュウ:voice
DJ TASAKA:turntable
KAGAMI:synthesizer & computer programming
田中フミヤ:synthesizer & computer programming
produced by 石野卓球・田中フミヤ
engineered by 渡部高士・上原キコウ・木島英明
● 80'sエレクトロを基調としながら歯止めなしの狂ったナンセンス世界を邁進する問題作にして名盤
90年代から現在にかけて日本を代表するテクノユニットの1つに挙げられる電気GROOVEですが、まさかここまで大物アーティストになろうとは本人達も思いもしなかったことではないでしょうか。しかし彼らの本領は「ビタミン」「ドラゴン」「A」といった正統に評価されるクラブ系テクノよりも、「UFO」や「KARATEKA」、「オレンジ」のような一見バカバカしいナンセンスなネタをふんだんに盛り込んだ作品によって発揮されるものであると個人的に勝手に思っています。それがなければ電気GROOVEとは言えないでしょう。そしてサウンド面において重要な役割を果たしていた砂原良徳の脱退後、また活動休止前にリリースされた本作は、まさに彼らが培ってきたテクノサウンドとナンセンスネタの集大成ともいうべき渾身の作品となっています。
本作の特に中盤の力の入ったナンセンスギャグな楽曲の連続「インベーダーのテーマ」〜「スッペスッペインベインベ」〜「フラッシュバックJ-popカウントダウン」〜「エジソン電」に彼らの全てが詰まっているような気がします。本作は本格的に高い評価を得たアルバム「A」に続いてリリースされたため、まだ許されるといった異空間脱力ラジオといった風情の楽曲ですが、実は最も力の入っている凝った構成&サウンドに仕上がっていて、これこそが彼らの真骨頂であると言えましょう。サウンド面では音声合成ソフトが大活躍していて、しかもソフトに実にくだらない(誉め言葉)言葉を変な発音で語らせるありそうでない使用法に好感が持てます。砂原が抜けた影響も少なく逆にとんがった電気GROOVEが帰ってきた感もあります。DJ TASAKAの独特のレトロなturntableワークも良いアクセントになっていると思います。もちろん前作の名残とも言うべきテクノトラックも収録されていますが、完全に刺身のつま状態で、メインディッシュは「スペースインベーダーですっ!」だと言えるでしょう。ただこの奇天烈なアルバムも前作「A」までの評価がなかったら単なるイロモノ扱いになったと思いますし、そういう意味では大御所の証的なアルバムと言えるのではないでしょうか。このリリース後彼らが長期の活動休止状態に入ることを鑑みても、彼らの満足のほどが窺えるというものです。
<Favorite Songs>
・「Nothing's Gonna Change」
本作の中では最も本格的というべき優れたテクノミュージック。コード進行やシンセリフの美しいフレーズはまさにクリエイターとしての力量を見せたというところです。しかし彼らの本領はやはり狂人的な歌やネタなので、これもオマケな印象と言えます。
・「インベーダーのテーマ」
これが彼らの真骨頂。しつこ過ぎるほどのナンセンスにコクのあるシンセベースのリフがクセになります。FMラジオ形式で進められるこのやりたい放題な感覚を久しく待っていた方もいるのではないでしょうか?w
・「エジソン電」
音声合成ソフト大活躍のカオスな楽曲。無意味な文章の羅列に耳を奪われますが、楽しませてくれるのは複雑なリズムの打ち込みで、まさに連打の嵐といった感じの暴れ具合には心躍らされます。これは任侠的なサンプリングを操るDJ TASAKAの功績も大きいのかもしれません。
<評点>
・サウンド ★★★★ (ナンセンスな楽曲ほどベースやエフェクトが凝っていたり)
・メロディ ★ (メロディで勝負するタイプではないだけに仕方がない)
・リズム ★★★ (基本的にはクラブ系のノリだが、持ち前のしつこさは○)
・曲構成 ★ (前半と後半の純粋なテクノトラックは本作では必要なし)
・個性 ★★★★★(何度も言うが中盤のスペースインベーダーが彼らの全て)
総合評点: 7点
電気GROOVE

<members>
石野卓球:vox・synthesizer & computer programming
ピエール瀧:vox・taki
1.「地獄へ堕ちろ電気グルーヴ」 曲・編:石野卓球
2.「愛のクライネメロディー」 詞・曲・編:石野卓球
3.「Nothing's Gonna Change」 詞・曲・編:石野卓球
4.「flashback disco」 詞・曲:石野卓球・ピエール瀧 編:石野卓球
5.「浪曲インベダー」 曲:石野卓球・ピエール瀧・DJ TASAKA 編:石野卓球
6.「chicken sea」 曲・編:石野卓球・田中フミヤ
7.「密林の猛虎打線」 曲:石野卓球・DJ TASAKA 編:石野卓球
8.「インベーダーのテーマ」 曲:石野卓球・ピエール瀧 編:石野卓球
9.「スッペスッペインベインベ」 曲:石野卓球・ピエール瀧 編:石野卓球
10.「フラッシュバックJ-popカウントダウン」 曲・編:石野卓球
11.「エジソン電」
詞:石野卓球・ピエール瀧 曲:石野卓球・ピエール瀧・DJ TASAKA 編:石野卓球
12.「ジャンボタニシ」 詞・曲:石野卓球・ピエール瀧 編:石野卓球
13.「TKOテクノクイーン」 曲・編:石野卓球
14.「TXLテクノクイーン」 曲・編:石野卓球
15.「レアクティオーン」 詞・曲・編:石野卓球
16.「ハロー!ミスターモンキーマジックオーケストラ」
曲:石野卓球・Ben Juris・Benny Lux 編:石野卓球
<support musician>
五島良子:vocal
篠原ともえ:vocal
山田圭子:vocal・voice
山本シュウ:voice
DJ TASAKA:turntable
KAGAMI:synthesizer & computer programming
田中フミヤ:synthesizer & computer programming
produced by 石野卓球・田中フミヤ
engineered by 渡部高士・上原キコウ・木島英明
● 80'sエレクトロを基調としながら歯止めなしの狂ったナンセンス世界を邁進する問題作にして名盤
90年代から現在にかけて日本を代表するテクノユニットの1つに挙げられる電気GROOVEですが、まさかここまで大物アーティストになろうとは本人達も思いもしなかったことではないでしょうか。しかし彼らの本領は「ビタミン」「ドラゴン」「A」といった正統に評価されるクラブ系テクノよりも、「UFO」や「KARATEKA」、「オレンジ」のような一見バカバカしいナンセンスなネタをふんだんに盛り込んだ作品によって発揮されるものであると個人的に勝手に思っています。それがなければ電気GROOVEとは言えないでしょう。そしてサウンド面において重要な役割を果たしていた砂原良徳の脱退後、また活動休止前にリリースされた本作は、まさに彼らが培ってきたテクノサウンドとナンセンスネタの集大成ともいうべき渾身の作品となっています。
本作の特に中盤の力の入ったナンセンスギャグな楽曲の連続「インベーダーのテーマ」〜「スッペスッペインベインベ」〜「フラッシュバックJ-popカウントダウン」〜「エジソン電」に彼らの全てが詰まっているような気がします。本作は本格的に高い評価を得たアルバム「A」に続いてリリースされたため、まだ許されるといった異空間脱力ラジオといった風情の楽曲ですが、実は最も力の入っている凝った構成&サウンドに仕上がっていて、これこそが彼らの真骨頂であると言えましょう。サウンド面では音声合成ソフトが大活躍していて、しかもソフトに実にくだらない(誉め言葉)言葉を変な発音で語らせるありそうでない使用法に好感が持てます。砂原が抜けた影響も少なく逆にとんがった電気GROOVEが帰ってきた感もあります。DJ TASAKAの独特のレトロなturntableワークも良いアクセントになっていると思います。もちろん前作の名残とも言うべきテクノトラックも収録されていますが、完全に刺身のつま状態で、メインディッシュは「スペースインベーダーですっ!」だと言えるでしょう。ただこの奇天烈なアルバムも前作「A」までの評価がなかったら単なるイロモノ扱いになったと思いますし、そういう意味では大御所の証的なアルバムと言えるのではないでしょうか。このリリース後彼らが長期の活動休止状態に入ることを鑑みても、彼らの満足のほどが窺えるというものです。
<Favorite Songs>
・「Nothing's Gonna Change」
本作の中では最も本格的というべき優れたテクノミュージック。コード進行やシンセリフの美しいフレーズはまさにクリエイターとしての力量を見せたというところです。しかし彼らの本領はやはり狂人的な歌やネタなので、これもオマケな印象と言えます。
・「インベーダーのテーマ」
これが彼らの真骨頂。しつこ過ぎるほどのナンセンスにコクのあるシンセベースのリフがクセになります。FMラジオ形式で進められるこのやりたい放題な感覚を久しく待っていた方もいるのではないでしょうか?w
・「エジソン電」
音声合成ソフト大活躍のカオスな楽曲。無意味な文章の羅列に耳を奪われますが、楽しませてくれるのは複雑なリズムの打ち込みで、まさに連打の嵐といった感じの暴れ具合には心躍らされます。これは任侠的なサンプリングを操るDJ TASAKAの功績も大きいのかもしれません。
<評点>
・サウンド ★★★★ (ナンセンスな楽曲ほどベースやエフェクトが凝っていたり)
・メロディ ★ (メロディで勝負するタイプではないだけに仕方がない)
・リズム ★★★ (基本的にはクラブ系のノリだが、持ち前のしつこさは○)
・曲構成 ★ (前半と後半の純粋なテクノトラックは本作では必要なし)
・個性 ★★★★★(何度も言うが中盤のスペースインベーダーが彼らの全て)
総合評点: 7点
![]() | VOXXX (2000/02/02) 電気グルーヴkeiko yamada 商品詳細を見る |
テーマ : 本日のCD・レコード - ジャンル : 音楽







